内容説明
辛い記憶を消し去ることで人はカタルシス(浄化)を得て前に進んできたが、忘れてはならない哀しみの記憶を宿す場所がある。その35か所を静かに訪ねた渾身のルポ第2弾!!
目次
はじめに 忘却のカタルシスに抗う
1 天災・人災の記憶
2 喪失する産業の記憶
3 戦争の記憶
4 差別・抑圧の記憶
5 生命と悲しみの記憶
旅に出よう あとがきに代えて
著者等紹介
木村聡[キムラサトル]
1965年生まれ。フォトジャーナリスト。新聞社勤務を経て94年よりフリーランス。国内外のドキュメンタリー取材を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shikada
13
前作がよかったので続けて読んだ。風光明媚な土地ではなく、あえて負の記憶が残る土地を訪れる「不謹慎な旅 (ダークツーリズム)」。天災、人災、産業の喪失、戦争、差別などの爪痕を写真とともに紹介している。無 理な行軍で多くの犠牲者を出した八甲田山、シャープの工場が閉鎖した栃木県矢板町、バブル崩壊で廃墟化した化女沼レジャーランド、戦時中に石油不足のため切り倒された松の木々・・・知られずに埋もれていた人間の愚かさと教訓とを発掘するような一冊。2025/06/09
onepei
1
この本で紹介するのは適切か、とおもう場所もあったが様々な視点で興味深い2025/03/23