内容説明
『見えない都市』『録鬼簿』『夜奔』芸術のクロスオーバーを目ざして…激動する今の香港情勢に対する四方田犬彦氏の書き下ろしエッセイを収録。
目次
香港におけるアヴァンギャルド文化とその未来（創造性をどのように見いだすか；私の実験劇場プロジェクト；昆劇との実験作品『舞台姉妹』 ほか）
対談 一九九〇年代からの香港―ダニー・ユン×四方田犬彦（『百年の孤独』シリーズの舞台を見た一九九〇年代；『百年の孤独』で身体言語や集団の動きを追求した；北京の学生を支援するために香港市民は街頭にいた ほか）
ダニー・ユンと閾の認識
著者等紹介
ユン，ダニー［ユン，ダニー］ ［Ｙｕｎｇ，Ｄａｎｎｙ］
榮念曾。１９４３年中国上海生まれ。舞台芸術監督、映像作家、文化クリエーター。米国カリフォルニア大学バークレー校を卒業（建築、１９６７）後に同じくコロンビア大学で修士号（都市計画）を取得（１９６９）。１９８２年に香港で芸術家集団「進念・二十面體（Ｚｕｎｉ Ｉｃｏｓａｈｅｄｒｏｎ）」の創設メンバーとなり、現在共同芸術監督を務める。香港科技大学芸術センター所長、香港現代文化センター会長等を歴任。福岡アジア文化賞芸術・文化賞受賞（２０１４）、香港芸術発展賞２０１５年年間芸術家賞（ドラマ部門）を受賞（２０１６）
四方田犬彦［ヨモタイヌヒコ］
１９５３年大阪府生まれ。専門は比較文化、映像学。著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ののまる
10
今後、香港から政治的なアートは発信できなくなるであろうが、大陸発信アートのように、オブラートで何重にも包んだ命がけの発信になるのだろうと思っている。そうなると、直接的な表現が避けられるため、わかる人にしかわからなくなる。それを外にいる者が、翻訳（ことばのことではなく、隠された意味について）すること、新しい世代に伝えていくことが重要だと、わたしは思っています。2021/05/18
