出版社内容情報
キリスト教徒は世界の人口の3割以上を占めますが、古代より世界の歴史に大きな影響を与えてきました。現代でも様々な宗派が存在し、政治経済や社会の趨勢に大きな影響を及ぼしています。したがって、現在起こっている様々な出来事をきちんと理解するには、キリスト教の知識は必須と言えるでしょう。
本書では、キリスト教の歴史の全体像を、教義や宗派の違いを押さえながら解説していきます。キリスト教はどのようにして生まれ、広まり、そして分裂したのか。どんな宗派・教派があり、教義の違いは何か。宗教裁判や戦争など、どのような争いごとがあったのかについて、世界の歴史に位置づけながら明らかにしていきます。カトリックとプロテスタントの違いや、ロシア正教、現代のキリスト教原理主義まで、キリスト教の全体図がつかめる入門書です。
内容説明
本書はキリスト教についての鳥瞰図を提供することを目指しています。キリスト教の歴史の全体図を的確に理解するために、目印となる重要な出来事を中心にわかりやすく解説し、キリスト教史の枠組みとなる一般史にも目を配りました。
目次
キリスト教はどのように誕生したか
新約聖書と古代キリスト教会
ヨーロッパ世界の形成
東方正教会(イースタン・オーソドックス)の展開
イスラムの勃興と東西教会の大分裂
ローマ・カトリック教会の発展と宗教改革前夜
宗教改革の時代
北アメリカ大陸におけるキリスト教の発展
宗教改革後のヨーロッパ
帝国主義時代のキリスト教
宣教のパラダイム転換と教会一致(エキュメニカル)運動
キリスト教とは何か
著者等紹介
岩城聰[イワキアキラ]
1946年生まれ。京都大学文学部哲学科卒(宗教学専攻)、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(キリスト教学専修)。日本聖公会大阪教区司祭、堺聖テモテ教会、川口基督教会牧師、プール学院チャプレンを歴任。現在、ウイリアムス神学館教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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