出版社内容情報
物理自身を物理の道具として使うこともあります。その最たる例が、この「解析力学」と言えます。解析力学が明らかにした古典力学の定式化の方法である「最小作用の原理」は、マクロでもミクロでも、物理の全範囲にわたって共通であり、現在までのところ、物理学最大の指導原理と言っても過言ではありません。したがって、未知の領域において基礎方程式を導出するための強力な手段となりえるのです。
この、物理の数ある分野の中でも応用範囲が随一に広いと言える「解析力学」を理解するのは非常に困難なものですが、独学によってこれを習得し、読者の“わからなさ”を理解している著者が、独学する読者のために数式も極力端折らず最後まで丁寧に解説していきます。
内容説明
高校で学ぶ数学・物理の知識を前提に、「数式レベルを独力で理解し、自分の言葉で説明できる」という感覚を持っていただけることを目指します。数式を端折らず、最後まで丁寧に解説。
目次
1 ニュートン力学への不満
2 ラグランジュ形式
3 変分原理
4 保存量と対称性
5 ハミルトン形式
6 量子力学への道
7 場の理論への応用
数学的補遺
著者等紹介
近藤龍一[コンドウリュウイチ]
2001年生まれ。2018年孫正義育英財団2期生に選出。翌年より正会員。2020年から自由な研究時間を確保するため英国Open University,School of Physical Sciencesに在学。専攻は理論物理学。現在の研究テーマはフレーバー物理学、余剰次元など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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