出版社内容情報
動き回ることのできない植物。どのようにして地球上で繁栄してきたのか。植物の体の中で起こっている「生きる仕組み」を解説する。
動物のように動き回ることのできない植物。しかし、地球上に多種多様な植物が繁栄していることからわかるように、彼らは環境の変化にうまく対応し、進化してきたのです。植物たちは、まわりの環境をどのように感じとり、どのようなメカニズムをもって生きているのでしょうか。本書は、意外と知らない光合成や、生長や代謝にかかせない植物ホルモンのはたらきなど、植物の体の中で起こっている「生きる仕組み」を紹介します。
【著者紹介】
昭和61年京都大学理学部卒。昭和63年京都大学大学院理学研究科修士課程修了。同年協和発酵工業研究員。平成9年東京大学理学系研究科博士課程修了。同年理化学研究所研究員。平成20年理化学研究所植物科学研究センターチームリーダー。平成22年より横浜市立大学教授。
内容説明
光のエネルギーをどう使うか。どのように環境を感知しているのか。発芽するタイミングは何によって決まるのか。花を咲かせるエレガントなしくみとは。なぜ紅葉して葉を落とすのか。植物たちの生きるしくみを見ると、まるで頭を使って考えているかのようなことが見事に起きている。
目次
序章 動かない植物が見せる驚異の力
1章 光合成―太陽の力を生きる力に変える仕組み
2章 環境応答―生まれた場所で生き抜くための仕組み
3章 植物ホルモン―植物の成長を左右するカギ
4章 生活環―動かない植物が送る激動の一生
5章 呼吸と代謝―植物の起源のナゾに迫る
著者等紹介
嶋田幸久[シマダユキヒサ]
1986年、京都大学理学部卒業。1997年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)。協和発酵工業研究員、理化学研究所チームリーダーなどを経て、2010年より横浜市立大学木原生物学研究所教授。専門は植物生理学、研究分野は植物ホルモン(オーキシン)、環境応答、植物ゲノム科学など
萱原正嗣[カヤハラマサツグ]
1976年生まれ。フリーランスのライター・編集者。大学卒業後、通信企業・コンピュータ企業での勤務を経て出版・編集の世界に。主に書籍の制作やインタビュー記事などを手掛ける。人文系から自然科学まで幅広いテーマを扱う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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