内容説明
久女が悩む、多佳子が笑う、信子が泣く、真砂女がしのぶ、平塚らいてうが挑発する、武原はんがささやく。明治以降百年の女性俳人たちが詠んだ恋愛の名句と、女性誌が果たした役割。めくるめく恋と愛の俳句ワールド。
目次
第1章 女性俳句の夜明け前―子規と北陸の美少女の伝説 我が恋は林檎の如く美しき(俳句は男の世界、だった;改革者、正岡子規の大仕事 ほか)
第2章 「青鞜」が発信した挑発的恋愛句―鳴神や、仁王の臍の紙礫。(男女の教育の基本は別学;女性俳人を育んだ女学校文化 ほか)
第3章 大正から昭和へ―競り合うかな女、久女と「主婦」の誕生 呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ(「ホトトギス」の雑詠欄が晴れの舞台に;虚子が開いた女性俳句の扉 ほか)
第4章 昭和から平成へ百花繚乱―多佳子、鷹女、信子、真砂女、はん女…雪はげし抱かれて息のつまりしこと ゆるやかに着て人と逢ふ螢の夜 死なうかと囁かれしは螢の夜 香水やその夜その時その所(夫との死別という解放;多佳子と虚子、運命の「落椿」 ほか)
著者等紹介
谷村鯛夢[タニムラタイム]
1949年、高知県室戸市生まれ。72年、同志社大学文学部卒業。「マイクック」「婦人画報」「25ansウエディング」「HOW TO MAKE UP」「トランタン」などの女性誌に編集者、編集長として長く関わり、2005年より出版プロデューサー、コラムニスト。携わった俳句系書籍、コラムも多い。現在、俳人協会会員、現代俳句協会会員。俳句結社「炎環」同人、「馬醉木」会員、俳句集団「粗々会」同人。編集工房・鯛夢を主宰(谷村和典)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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