内容説明
幻の連作長編「風水渙」全8話完全版を戦後初刊行!「知恵の勝利を描いた文学」までの軌跡をたどる傑作集。
著者等紹介
木々高太郎[キギタカタロウ]
1897(明30)年、山梨県生まれ。本名・林髞・別名・佐和(石和)浜次郎・林久策。1915(大4)年、中学卒業後に上京して詩人の福士幸次郎に師事した。24年、慶応義塾大学医学部卒業。32(昭7)年に留学し、パブロフの許で条件反射学の実験に従事。帰国後の34年、海野十三の勧めで書いた「網膜脈視症」が『新青年』に掲載され、探偵文壇にデビュー。「就眠儀式」(35)「文学少女」(36)などの力作を発表。36年には甲賀三郎と探偵小説芸術論を戦わせ、文学上の旗幟を鮮明にした
横井司[ヨコイツカサ]
1962年、石川県金沢市に生まれる。大東文化大学文学部日本文学科卒業。専修大学大学院文学研究科博士後期課程修了。95年、戦前の探偵小説に関する論考で、博士(文学)学位取得。『小説宝石』で書評を担当。現在、専修大学人文科学研究所特別研究員。日本推理作家協会・日本近代文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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