内容説明
密室、ダイイングメッセージ、オカルト。本格ミステリ・ファン必読のラジオドラマ版「エラリー・クイーンの冒険」シナリオ集第2弾。「国名シリーズ」と「ライツヴィルもの」両者の要素を備えた表第作を含む7編に加え、法月綸太郎による解説を収録。「シナリオ・コレクション」第5弾。
著者等紹介
飯城勇三[イイキユウサン]
1959年宮城県生まれ。東京理科大学卒。エラリー・クイーン研究家にしてエラリー・クイーン・ファンクラブ会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
25
死せる案山子の冒険/エラリー・クイーン読みました。もう最高以外の言葉が出てこない。やっぱり「ナポレオンの~」と分け方があったんですね。こちらは、登場人物の鮮やかさとドラマ性が第一集より際立つ。その上にここまでのパズルを出してくるのだからすごい。中期以降はまだ読み始めたばっかりだけど、だからこそ自分が求めていた形が、すでにこうしてラジオドラマとして成っていたのを知るとただただ、驚嘆とするしかない。どの作品も好きで選べないけど、やはり「死せる案山子の冒険」と「姿を消した少女の冒険」は素晴らしいと思う。2017/09/02
ソルト佐藤
8
クイーンのラジオドラマ、面白れーー! ニッキー他のいつのメンツの小芝居も楽しい。毎週聞きたかった。ほんと、手がかりの置き方がうまくて。意外な真相ならず、意外な手がかりになっているのが面白い。今回はミステリ的な面白さだけではなく、ドラマとしても面白い。一時間のドラマで2回も殺されるバカがいるか!とちょっと笑ってしまう『死せる案山子の冒険』や『姿を消した少女の冒険』が、本格ミステリでしか表現できない悲劇になっていてる。物語としての読み応えもある。2022/05/14
ホームズ
7
ラジオドラマのシナリオ集。『生き残りクラブの冒険』は小説で読んだことがあった。『姿を消した少女の冒険』の結末は少し意外。犯人は分かりやすいとは思いますが事件の被害者がちょっと・・・。2011/12/20
ホームズ
5
『〈生き残りクラブ〉の冒険』は小説版で読んだことがありました。『黒衣の女の冒険』『死せる案山子の冒険』は面白い展開でしたが最終的な結末はもう少し工夫してくれたら良かったかな(笑)全体的に楽しめましたが論理的か解決っていう面では『ナポレオン剃刀の冒険』の方が良かったかな(笑)2009/04/05
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
4
☆×4.5…明らかに犯人がわかる作品は「姿を消した少女の冒険」です。これは犯人推測が容易です。ある時点でまあ、その人しか犯人は残りません。作品として優秀なのは「生き残りクラブの冒険」これは目新しい要素ではないけれども、真相は斬新です。決してトリック系統には凝ってはいないけどある要素は「ああ!」と思わせてくれますしね。きっと犯人がわかりやすいあの作品はサービスだと思います。2010/08/24