内容説明
「金曜日までに金を支払わなければ、グランドセントラル駅を爆破する」。ニューヨーク市長のもとに脅迫状が届いた。差出人は過激派黒人運動団体。人種的平等を叫ぶ黒人と、過激な愛国団体の白人が、数ブロックを挟んで向かい合う。大混乱の最中、社会派コラムニストのスタイルスは独自に脅迫事件の真相を追い沈静化を図るが、やがて街には殺意という名の陽炎が立ち昇っていく…。往年のベテラン作家による、息詰まるタイムリミット・サスペンス。本邦初紹介となる「ピーター・スタイルス」シリーズの代表作、刊行。
著者等紹介
ペンティコースト,ヒュー[ペンティコースト,ヒュー][Pentecost,Hugh]
1903~1989。本名ジャドスン・ペンティコースト・フィリップス。アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。高校時代にニューヨーク・トリビューン紙でスポーツ記者を務め、コロンビア大学在学時に短編『二十三号室の謎』でデビューした早熟の作家。その後、30年代後半からパルプ・マガジン・ライターとして、本名とヒュー・ペンティコーストの両名義で作品を発表し、50年代以降は雑誌の編集やコラムニスト、またラジオ・トークショーの司会者としても活躍した。1973年にMWAグランドマスター賞を、82年には『過去、現在、そして殺人』でネロ・ウルフ賞を受賞している
後藤健治[ゴトウケンジ]
1966年1月14日生まれ。青山学院大学文学部フランス文学科卒。インターカレッジ札幌で山本光伸氏に学ぶ。北海道札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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