内容説明
初のアフリカ口承文学の活字化。
著者等紹介
川崎奈月［カワサキナツキ］
ナンシー大学法学修士。レユニオン大学法学部博士後期課程在学。２００３年より、フランス海外県レユニオン島に在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ワッピー
30
南インド洋のマダガスカル10話とコモロ諸島5話を収録。素朴ながらおしゃれな挿絵がマッチしています。民話の内容としては、ヨーロッパの民話と同根のように思われるものが多い印象ですが、漁師が獲ったタコをいつまでも食べないで吊るしていたためリベンジを食らう「生き返ったタコ」やと～ってもシュールな「たまごと小石」はユニークな話です。いくつかの民話に出てくる怪物ララカベは人間に化けて人を攫うようですが、意外にのんびりしているのもローカル・カラーかもしれません。こういったレアな民話集が出版されるのはありがたいことです。2020/08/29
paluko
8
マダガスカルの民話10編、コモロ諸島の民話5編を収録。1行目に撃ち抜かれたコモロ諸島の民話をどうぞ。「たまごと小石」たまごが、小石のお出かけについていった。帰り道、小石が言った。「たまご、お先にどうぞ」たまごは言った。「いやいや、おまえさんがお先に」 ふたりはゆずりあって、とうとう最後に、たまごが先にいくことになった。たまごが先にいったら、小石はたまごを押しつぶし、ぺっちゃんこにしてしまったとさ。 ほら、これでおしまい。 ……他に「生き返ったタコ」「いのちの木」（←意味深）がお気に入り。2020/08/21
あさこ
3
日本の昔話と似たような話もたくさんあって面白かった。民話も面白かったけど、あとがきがまた良かった！ 伝え聞いたことを語り継いでいくマダガスカルの人々の記憶力とコミュニケーションと素朴な力強さが素晴らしい。日本の昔ばなしも親から子供へ、しっかり受け継いでいかねばならないなーと思いました。2020/02/03
＊みかん＊
1
2019年5月6日 読了。 アフリカの口承文学初の活字化ださうです。 マダガスカルが、アフリカなのですが、地域植生的にもルーツ的にも興味があったので、手に取りました。 作者？訳者？の選定なのかも知れませんが、なるほどー(なのかな？)穏やかで馴染みやすい民話集でした。 3分の1程は近隣のコモロ諸島の民話ですが、なんとなく雰囲気が少し違います。 ･･･というより、1発目の民話は少し驚きの展開でした👀 ちょっとした挿し絵的なイラストやらあしらいが可愛いです。2019/05/06
庵馬あんマン
0
レンタル 世にも珍しいアフリカ、マダガスカルの口頭で伝えられてきた昔話をまとめた1冊。 意外にも日本の昔話とも似た話が多く、多くの話が収録されているが中でも、ワニになった村人という話。 マダガスカルではワニを大切にする理由、ケチすぎる村人に腹を立てた聖人によって、大洪水を引き起こされてその環境に適応するため村人たちはワニになったためだという話。 2023/06/08
