内容説明
科学と論理で謎を解く本格派探偵小説の先駆!パリで客死する夭折の前衛作家が、社会矛盾の苦界にうごめく狂気を描く。
著者等紹介
平林初之輔[ヒラバヤシハツノスケ]
1892(明25)年、京都府生まれ。1917(大6)年早大英文科を卒業後、アテネ・フランセでフランス語を修める。23(大12)年、早大仏文科講師となる。26(昭1)年、博文館に入社、『太陽』の編集主幹となった。『太陽』廃刊後は、再び文筆に力を入れた。平林は以前より探偵小説に関心を抱いており、政治と文学に関する評論と並行して、江戸川乱歩の『新青年』に評論、翻訳、創作を発表した。31(昭6)年、早大留学生として、映画研究と国際文芸家協会大会出席のためにフランスへ渡ったが、出血性膵臓炎のためにパリで急死した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。