内容説明
小説の名手ハーディの冒険物語。洞窟での無邪気な悪戯が村中を揺るがす―粉屋・靴屋・パン屋たちが右往左往するなか果敢な行動で危機に立ち向かっていく少年と人生に敗北した“落伍者”との邂逅を描く。
著者等紹介
はやしたかし［ハヤシタカシ］
１９３７年千葉県生まれ。早稲田大学卒。在学中よりＴＢＳ、ＮＨＫ等のラジオ・テレビドラマの脚本を書く。創作童話、科学マンガ等の台本から艶笑小話、英文翻訳、各種シナリオまで何でも書く。コピイライターのまま市会議員にも当選（３８歳より４期）。現在は講演大好き人間となり、タイの小学校や沖縄の離島でも講演。子供達のためなら無料でも可。演題は宇宙・地球・教育・愛と性等多岐にわたる
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
37
イギリスの田園小説というものがどんなものか、実は知らないわけですが、この物語もそのひとつになるのでしょうか。小説家のハーディが書いた唯一のジュニア小説。洞窟の中の水源をめぐっての、村の人々の喜怒哀楽が、本当にわかりやすい形で表されています。青年が陥りがちな正義というものについて、その奥の深さを見せてくれるという意味で、成長期の子どもたちにも読んでほしい古典です。ちなみにこの作品、はやしたかしさんによる翻訳は二度目でしょう？2014/07/02
