内容説明
困難なメッカ巡礼を果たし、偏狭な民族主義を越えて行動した思想家田中逸平の主著に新資料を附して新装復刊。
目次
イスラム巡礼 白雲遊記(西へ西へと;メツカ巡礼;白雲遊記;後叙)
大亜細亜主義・即日本主義・即神惟道(何をか大亜細亜主義と云ふ;何をか日本主義と云ふ;何をか日本主義と云ふ;何をか惟神道と云ふ;結論)
著者等紹介
田中逸平[タナカイッペイ]
1882(明治15)年2月2日、小金井村(現在の小金井市)に生まれる。1900(明治33)年、台湾協会学校(拓殖大学の前身校)に第1期生として入学。1902(明治35)年、服部宇之吉に随い中国大陸へ渡航し、北京で遊学生活を送り中国思想の研究を深めた。やがてイスラームに傾倒し、1924(大正13)年、三東省の清真南寺において正式に受戒してムスリムとなった。同年、聖地マッカ(メッカ)へと向い巡礼を果たす。1926(大正15)年、大東文化学院(大東文化大学の前身校)講師に就任する。1933(昭和8)12月に、病身をおして第2回目となるマッカ巡礼に出発、翌34年3月にマッカに到着。帰国後の9月15日に逝去
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