内容説明
たったひとつの「形見」から始まる死の連鎖…。怪談コレクターとして数々の怪事件を取材してきた著者にさえ“実話にもほどがある”と言わしめた「ある話」をここに収録した。それはある血族の花婿に重ねて起きた忌まわしき怪異。4ヶ月以上にわたる取材の中で事態は刻一刻と変化し、その負の連鎖は関係者をも巻き込み、さらなる闇を広げていった。その異様なる事件の結末をここに記したいと思う。その他、「家」と「水」にまつわる戦慄の恐怖譚、全8話収録。
目次
香津美の実家
橋の下の借家
四畳半のアパート
梁のある家
黒い家
修子の実家
二郎の実家
新婚の部屋
著者等紹介
加藤一[カトウハジメ]
1967年静岡県生まれ
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感想・レビュー
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夢追人009
129
本書の序文で著者が「買うな」「読むな」「手放せ」と警告されています。出版社がよく認めたなとは思いますが、それも新手の宣伝手法かもねとも深読みしますね。流石にカバーには書いていませんから実質的な影響はなさそうですね。まあ筋金入りの愛読者は気の滅入る事も全て承知の上で怪談本を買われるのでしょうね。『香津美の実家』三十三歳で漸く春が来た綾部俊は旧家の一人娘・香津美と結婚し実家で義父母と同居し暮らし始めるが、夫婦の寝室で寝ると夜中に人の声がし背中の痛みと傷に悩まされ毎日我慢するが或る日突然に首吊り自殺してしまう。2020/05/31
XX
4
「六文銭の店」の「親子の住む家」の先日譚のために読む。序文から「読むな」「買うな」「手放せ」と脅されてドキドキ。確かに筆者の筆も冴えた完成度の高い怪談で、忌まわしくて怖かった。原因は土地なのか家系なのかモノなのか。この本読んでいるときに肩凝りが酷かったのは偶然だと思いたいなー。2025/02/05
バヤシ
1
怖かったー!!怖さレベルは中の上。不気味さや雰囲気が好みだった。薄いのでサクッと読める。 本作は大きく分けて冒頭と終章の話、小牧家の話で構成されてるが、この二つの話に因果関係があるのかは分からなかった。読み返せばわかるかもしれない。 あと、小牧家の男が嫁を殴りまくるので、令和に読むと新鮮さを感じる。2024/09/07
chipple1418
1
ある意味で本題となる、一章目と終章の進行形の話より、過去話の方が気持ち悪く、古き良き時代の家族の暮らし振りと、それまでにある夫婦二人の出逢いが無惨に崩れゆく様と、それも仕方のないことだと納得させるしかない結末には参った。 それから終章にて進行中の話に戻り、嫌な予感はそのまま的中。 各章の流れと構成は見事で、あとがきも合わせてその後の行く末を占いたく、好奇心の揺さぶりに負けて嫌悪するしかない結末に誘導するやり方が良い意味で狡い。 2019/07/04
由希
1
このシリーズははじめて読んだけど、感染というか連鎖というか…怖かった…。後日談は読んでないですが、知りたいような知りたくないような。●図書館2014/08/26




