出版社内容情報
教師の力量形成と授業改善を行ううえで欠かせない授業研究。本書ではおもにICT機器の導入やChat GPTの出現など,近年の学校教育をとりまく環境,学校(種)間の連携から授業研究について考える。
第Ⅰ部では,日々変化する授業研究の現状と課題について,第Ⅱ部では,学校を軸とした学校種間や学校間の連携について,第Ⅲ部では,国際授業研究学会における授業研究の動向と課題について研究報告の動向を紹介し,これからの時代にどのような授業研究が考えられるのかを検討する。
内容説明
探究・省察・ICT化と学びの捉え直し。
目次
第1部 授業研究の今日的動向と実践的課題(国際的な動向から見た授業研究と教師教育の展望と課題;「教室での学び」の問いなおしと教育方法学研究の課題;探究的な学びを支える教師の専門性;ICT活用による授業の変革と授業研究の動向;デジタル・シティズンシップで問われる授業研究と教師の専門性)
第2部 学校を軸とした「越境」の実践の可能性と課題(国際的な動向から見た保幼小接続の実践的課題;幼児期の遊びから児童期の学びへの接続を問う―危機の経験を経て探究の地平へ;学校種間連携によって子どもの学びと育ちをどう保障するか;オンライン活用による学校間連携実践の現状と課題―遠隔合同授業に焦点を当てて;Action Researchと教師の専門性開発―教職大学院における「理論と実践の融合」も事例)
第3部 教育方法学の研究動向(授業研究の国際的な展開の動向と研究・実践の焦点と課題―世界授業研究学会(World Association of Lesson Studies:WALS)を中心に)