内容説明
本書の特長を2点にしぼって紹介すると、1つは、国際的な視野からの教育評価の新しい動向を解き明かしている点である。その際、著者自ら米英に赴いて、研究と実践のリアルな姿を綿密なインタビューと授業観察を通して把握し、正確かつ刺激的な動向分析を行っている。2つめは、日本の教育現場で教師たちとともに日々悪戦苦闘しながら、新しい教育評価のあり方を具体的に提案している点である。日本の条件を活かしつつ、誰でもどこでも実践可能な様々な興味深い方法が提示されている。
目次
序 確かな学力保障にポートフォリオ評価法を!
第1章 教育評価論の成果と課題
第2章 ポートフォリオ評価法の考え方と進め方
第3章 総合学習と基準創出型ポートフォリオ
第4章 教科教育と基準準拠型ポートフォリオ―目標と評価法の対応関係を踏まえて
第5章 教科教育における学力評価計画の策定
第6章 最良作品集ポートフォリオと子どもの学び
終章 ポートフォリオ評価法の意義と展望
著者等紹介
西岡加名恵[ニシオカカナエ]
1970年、広島県生まれ。95年、京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。98年、イギリス・バーミンガム大学にてPh.D.(Ed)取得。99年、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程退学。現在、鳴門教育大学学校教育学部講師。京都大学在学中より“カリキュラムとは社会に存在する文化から次世代に伝えたい部分を選び取って組み立てるもの”とカリキュラム論に関心を持ち、卒業論文では京都市内の学校統廃合を、修士論文・Ph.D.論文ではイギリスのコンプリヘンシブ・スクールについて研究。帰国後は“ポートフォリオを通すとカリキュラムが子どもの学習の位相でみえてくる”ことに興味を持ち、ポートフォリオ評価法を研究
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