内容説明
政府は東海地震だけは予知できると言い切り、「今後30年以内にM8程度の東海地震が発生する確率は87%」と発言しているが、本当なのか―。本書は、東日本大震災を予測した海洋地震学者が、なぜ政府機関の地震予知が外れるのかを、独自の解析手法をベースにわかりやすく解説。「東海地震も、三連動地震も、首都直下型地震も起きない!」理由を解き明かしながら、最新データから算出した、学界騒然の地震発生予測も公開する。
目次
第1章 東海地震や三連動地震は起きない(田中真紀子氏に端を発する今の地震予知体制;政府調査委は三陸の巨大地震を「0.1%未満」と“予知” ほか)
第2章 次に起こる大地震は予知できるか(東日本大地震は予知されていた;超巨大地震は周期的に頻発する ほか)
第3章 富士山の噴火予知はできるのか(戦後最悪の火山被害になった雲仙普賢岳の噴火;「噴火が始まる可能性は低い」と軽視する学者も ほか)
第4章 新たな予知体制を目指して(地震予知の歴史;予知から「長期的な確率評価へ」 ほか)
著者等紹介
木村政昭[キムラマサアキ]
海洋地震学者。1940年、神奈川県に生まれる。東京水産大学(現・東京海洋大学)水産学部漁業学科、東京大学大学院理学系研究科を経て、70年に通産省(現・経産省)入省。77年から琉球大学理学部海洋学科助教授、96年に琉球大学理学部物質地球科学科教授に就任。現在、琉球大学名誉教授、NPO法人海底遺跡研究会理事長。86年の伊豆大島三原山噴火、91年の雲仙普賢岳噴火を予知、95年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震を事前予測した調査・分析力は高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroki Nishizumi
スターリーナイト
tak