内容説明
今日、関心が焦点化しつつある学生の「学びと成長」というテーマに対して、本書の視点は、“大学の授業での学び”とサークル社会活動・学外セミナー・ボランティア活動等の“授業外活動での学び”を総合した学習ダイナミクスにある。授業外活動参加学生に関する詳細な調査に基づき、こうした授業内外の実践の重層的・複合的な体験が「学びと成長」にもたらす顕著な効果を明示した本書は、まさに今後の大学教育を考える上で見逃すことのできない、ユニークな研究である。
目次
第1章 学生の学びと成長に関する厚い背景―本書の研究の問題と目的
第2章 WAVOC教育実践の特徴とそこに参加する学生の学習の特徴―教育実践調査研究1
第3章 WAVOC教育実践(プレゼン・コンテスト)における授業外の活動と学習―教育実践調査研究2
第4章 WAVOC教育実践に参加する学生の授業/授業外にわたる学習ダイナミクス―教育実践調査研究3
第5章 ラーニング・ブリッジングの理論的位置づけ
第6章 WAVOC教育実践における実践コミュニティとそこに足場を置いたラーニング・ブリッジング―教育実践調査研究4
第7章 実践コミュニティとそこに足場を置いたラーニング・ブリッジング―全国調査研究
第8章 結論
著者等紹介
河井亨[カワイトオル]
奈良県生まれ。京都大学総合人間学部卒業。京都大学大学院教育学研究科修士課程および博士課程修了、博士(教育学)。専攻は、大学教育学・大学生学習論。現在、立命館大学教育開発推進機構・講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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