内容説明
本書には二重の狙いが込められている。自己、生活、社会、死等を巡って著者が日常的な言葉で語り進める考察は、所説の提示である。同時に、重要な諸概念の発生の順序を、それらを支える諸文脈ともに明らかにしてゆく或る考える仕方、すなわち「哲学する」仕方の具現化である。
目次
第1章 自分が書き込まれた地図を描く
第2章 地図の地図―骨組み概念の系譜学
第3章 生活と思索と言葉
第4章 価値・意味・秩序
付論 情報の海という人工世界の中で
第5章 人の社会の秩序をつくるもの
第6章 現実性の強度と秩序
第7章 在ることと為すこと―私を満たしにくるもの
第8章 諸価値のもとでの自己の定位
第9章 死の観念に映された生の姿
著者等紹介
松永澄夫[マツナガスミオ]
立正大学教授、東京大学名誉教授。1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中退。編著『哲学の歴史』全12巻、別冊1巻・中央公論新社・2007~2008年・編集委員、第6巻(19世紀英仏)責任編集・2007年、別冊「インタビュー」2008年(編集委員として、第62回毎日出版文化賞特別賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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