内容説明
3.11の衝撃は広くかつ深い。この事態に際し、「美に一体何の意味があるのか?」この問いをめぐる、美の世界の「達人」河村錠一郎と、一橋大学を中心とする門弟たちが展開する多彩なコラボレーション。
目次
第1部 美を究め美に遊ぶ(これまでの歩みを振り返って;明治時代のワッツ熱愛)
第2部 芸術の越境(晶子、藤村、キューピッド―『みだれ髪』管見;南アフリカの画家ジェラード・セコト;私を見て!―詩と絵画の競合/闘争:ロバート・ブラウニングの場合;ジョルジュ・バタイユとアンドレ・ブルトンにおける「魔術的芸術」について;松方コレクションのモネ;一七九三年八月一〇日、ルーヴル美術館の開館;大坂万博と東京ビエンナーレ―「人類の進歩と調和」と「人間と物質」;フィリップス館からポリトープ・シリーズへ―イアニス・クセナキスの総合的インスタレーションの軌跡)
第3部 芸術と社会(一橋大学「芸術と社会」研究会ポートレート;「三・一一 震災後の芸術を考える」報告とディスカッション)