内容説明
赤十字標章、赤新月標章、赤の水晶標章…。統一標章であることが望ましい国際的保護標章は、なぜ三つの標章が並存するようになったのか?その経緯を国際会議の議事録などから解き明かす、「人道のシンボル」を巡る国家の攻防の歴史。
目次
第1章 標章の統一(起源;ロシア・トルコ戦争(一八七六年~一八七八年)
平和会議と改定会議(一八九九年、一九〇七年のハーグ会議、一九〇六年のジュネーブ会議)
一九二九年の会議
一九四九年の会議
近年の動向(一九四九年~一九七六年))
第2章 赤十字社の標章(各社の承認;未承認標章)
むすび(現状(一九七〇年代後半)
結語)
訳者による補記 赤十字標章を巡る現在の状況と赤のクリスタル標章の採用(二〇〇五年に第三追加議定書標章を採択;二重標章の問題)
著者等紹介
ブニョン,フランソワ[ブニョン,フランソワ][Bugnion,Francois]
ICRCのイスラエル、同占領地域、バングラデシュ、トルコ、チャド、ベトナム、カンボジア代表などを経て1989年からICRC法務原則部次長。その後、国際赤十字・赤新月運動常置委員会委員、赤十字国際委員会委員などを務める
井上忠男[イノウエタダオ]
日本赤十字秋田看護大学教授。元日本赤十字社国際部開発協力課長、青少年課長、企画広報室参事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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