内容説明
卒寿を過ぎてなお第一級の研究・分析・批判力―そのみなぎる知の活力を如実に示す432頁。わが国教育社会学のパイオニアとして、多くのユニークな研究で戦後の教育界をリードした著者による、教育・社会・政治、さらに2011年の東日本大災害に至るまで30年に及ぶ定点観測的社会時評及び、共にわが国の嚆矢をなした夜間大学院、臨床教育学に関する記念碑的論考から成る本書は、教育関係者のみならず、広範な読者の共感必至の一冊である。
目次
第1部 戦後から21世紀まで何を主張してきたか(時代と教育;教育改革の再検討;学校の宿命;教師と子ども;教育格差と大学;未曾有の「国難」;メルトダウンする教育)
第2部 教育研究60年の自分史(教育社会学と私;臨床教育学の課題―研究歴をふまえて;わが研究の軌跡―ある教育研究者の「自分史」;教育研究60年―分析図表の提唱)
第3部 著書一覧
著者等紹介
新堀通也[シンボリミチヤ]
1921年神戸市に生まれる。1945年(旧制)広島文理科大学教育学科卒業、(旧制)広島女子高等師範学校教諭。1946年(旧制)広島高等師範学校助教授。1952年広島大学教育学部助教授。1968年文部省社会教育官。1972年広島大学教育学部教授、その後、同大学附属中高校長、教育学部長、大学教育研究センター長などを併任。1985年広島大学退職、同大学名誉教授、武庫川女子大学教授、同大学教育研究所長に転任。2005年武庫川女子大学退職、同大学名誉教授。1983年中国文化賞。1987年紫綬褒章。1992年旭日中綬章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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