内容説明
哲学と関連諸概念―常識、科学、イデオロギー等との差異を弁別し、哲学の立ち位置を明確に描く。
目次
序論 地図の地図―骨組み概念の系譜学
第1章 常識と哲学
第2章 哲学と諸科学
第3章 哲学とイデオロギー
第4章 倫理に向かう哲学
第5章 哲学とその外部
第6章 哲学史という背後
第7章 思想の伝統の中の哲学
著者等紹介
松永澄夫[マツナガスミオ]
1947年生まれ。立正大学教授・東京大学名誉教授
鈴木泉[スズキイズミ]
1963年生まれ。東京大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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袖崎いたる
3
哲学の理論や知識ではなく、手触りを伝えようという試み。読もうとしても挫折してきたのは何故だろう。今回だってろくに読めた気がしない。だいたい、どんな本だって読んでいると「これは!」と(こちらの勝手で)唸らされる一文なり一節なりがあるものだが、この本では、どの著者のであってさえ、あまりない。だからダメだというのではなくて、それでも面白さは語れる。それというのは線をひきたくなる一文・一節ではなく、テーマに(泥臭くとも?)にじり寄っていく姿勢が、文章からうかがえる点に、本書の(本シリーズの?)魅力はあると思う。2025/07/24