出版社内容情報
これほどやさしい宇宙論の本はなかった
なぜ太陽は燃え続けていられるのか。なぜ目に見えない暗黒物質の存在がわかったのか。なぜ宇宙はこんなにも人間に都合よくできているのか──宇宙の謎がよくわかる、村山宇宙論の決定版。
目次
第1章 地上と同じ物理法則が、宇宙でも通用する
第2章 なぜ太陽は燃え続けていられるのか?
第3章 惑星の不思議
第4章 ブラックホールと暗黒物質
第5章 膨張する宇宙
第6章 「四つの力」と素粒子の標準模型
第7章 宇宙の未来はどうなるのか
著者等紹介
村山斉[ムラヤマヒトシ]
1964年、東京都生まれ。理論物理学者、東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)機構長とカリフォルニア大学バークレー校物理学教授を併任。素粒子や暗黒物質など宇宙の根幹に関わる謎の解明に取り組むとともに、市民講座などで科学啓蒙活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシー
63
★★★★☆ すごく面白かった。宇宙に関する本は、難しい理論を第一線で活躍されている方が一般人でもわかるように噛み砕いて分かりやすく説明してくれるのだが、著者によってその切り口がかなり違うので同じ理論の説明でも全く違う楽しみ方ができるのが好き。本書もとても分かりやすく、知的好奇心を十分に満たしてくれる。一番驚いたのは、惑星軌道に関するケプラーの法則がニュートンよりも前に提唱されていたことと、その法則を解く鍵となったのが万有引力の法則だったということ。自分の中では時系列が逆だったので驚いたし、勉強になった。2022/07/31
ちゅんさん
46
子どもの頃宇宙や星が好きだった、でも宇宙のことを考えるとあまりのスケールの大きさい怖くて苦しくなってしまったのを覚えている。村山さんのような科学者たちはこのような未知の物事に対する畏怖のような感情をエネルギーに変えていく人たちなんだろうと思う。この本は宇宙に関することをなるべく平易に書いていて読みやすい。でもやっぱりわからないこともあるし著者もそれを認めていて気持ちよく読める。良書です2022/09/24
tetsu
41
★5 中高生の夏休みの読書におすすめの一冊。ここまで分かりやすい本はなかなかない。分かりやすいが内容は充実してて、太陽内部の核融合や宇宙背景放射、暗黒物質、ヒッグス粒子など、なぜそれが存在しなければならないかの理由を含めよく解説している。 観測から理論、理論から予想される物事をより精度の高い観測機器で発見する科学的アプローチも、きっとこれから本格的に勉強する世代にはプラスになるでしょう。 しかし、もうちょっと遅く50億年後くらいに生まれていたら太陽が膨張して毎日暑い日で大変だった。 早く生まれてよかった。2016/07/30
もりやまたけよし
34
これまでの宇宙の理論とか物理学とかを概説してくれている。理解しようとすると先に進まないので、途中からフーンそうなんだ、という読み方になってしまいました。2018/11/17
トムトム
33
結果としてそうなっただけだとは思うけれど、結果から原因を推測していくと確かになるべくしてなった、うまくできているような気がします。私が本を読んで色々と考えることができているのも、深く考えると不思議です。2022/06/15