内容説明
君が昔、おたまじゃくしだった頃、僕は魚だった。フィボナッチ数列やコンピューターのパラドックスの面白さをユーモアたっぷりに語ったと思うと、世の中を惑わすオカルトや疑似科学を厳しく批判、果てはタイタニック号の沈没は予言されていたのかまで話はおよぶ。好奇心に満ち満ちたガードナーによる究極のエッセイ集。
目次
1 科学
2 疑似科学
3 数学
4 論理学
5 文学
6 宗教
7 政治
著者等紹介
ガードナー,マーティン[ガードナー,マーティン] [Gardner,Martin]
1914年生まれ。数学者、著述家。2010年逝去
阿部剛久[アベタケヒサ]
1938年生まれ。芝浦工業大学名誉教授。数学・数理科学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
21
’09年初出。まえがきによると、論文、書評、著書から抜粋されているという一冊。任意の4個の連続した項の関係を表す等式は、(A×D)2+(2×B×C)2=(B2+C2)2(169頁)。フィボナッチ数列のところで出てくる。ルーベン・ハーシュは、数学は文化とは別個に存在しないと確信した数学者の小グループに属している(191頁)。人間の要求を上手に満たす社会では、社会の健全な構成員に信仰の飛躍をさせるのか(290頁)。2015/01/16
Sugi Takahiro
5
政治・宗教・数学・自然などあらゆる分野についてガードナーの思想が書かれている。 ガードナーを知らないまま読んでしまったため、大半のトピックは読み飛ばしてしまった。ガードナーのファンなら楽しめたのだろうが。。。 フィボナッチ数列について。「四角形を分割して並べ替えると元の図形よりも面積が減る」という有名な問題にフィボナッチ数列(5,8,13,21)がかかわっているとは知らなかった。2015/10/12
魔魔男爵
1
誤植52P6行目×「私たちはが」→○「私たちはorが」325P7行目×「現代的な表し方こともできる」→○「現代的に表すこともできる」or「現代的な表し方で~~ということもできる」か?w。他にも不自然な訳満載。科学と疑似科学と数学と論理学と文学と宗教と政治の七ジャンルに跨る博覧強記のエッセイだが、疑似科学バスターとして有名なガードナーが、哲学的有神論者(宗教組織は信じないが、神は信じる)という基地外だったとは知りたくなかった。ガードナーの数学パズルに興奮した俺の青春を返せ!と叫びたくなる。打つ出し脳、ORZ2017/03/23