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出版社内容情報
藤波ちなこ［フジナミチナコ］
著・文・その他
みずきたつ［ミズキタツ］
イラスト
内容説明
身寄りのないマリアは、国でも指折りの資産家であるハインツのもとへ嫁ぐことに。二十歳以上も年の離れた彼に快楽を教え込まれ、甘やかされ、妻として精一杯尽くすマリア。しかし、ハインツの息子マクシミリアンが初恋の青年だとわかり…。許されない想いを押し隠すマリアだったが、やがてハインツに気づかれてしまう。夫からの淫らなお仕置き、息子からの情熱的な求愛。二人の独占欲に絡めとられたマリアは、身動きがとれなくなって―？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruharu
9
★★★☆☆久々のソーニャ。面白かった。執着ドロドロ系は精神が健全な時に、、と積本沢山抱え、そのなかからのチョイスでしたが、ソーニャにしては溺愛ラブ系だったので良かった。年の離れた夫〔と言っても40歳台なので素敵なおじ様風〕と義理の息子と両方の板挟み。コルセットギュウギュウしめるのは夫の独占欲？辛そう。。普通の複数モノとは違うヒネりがあって満足。2017/07/17
wavie
8
設定に個人的萌えどころは皆無だが、初恋の爪痕が良かったので読んでみた。読み応えはあって楽しめたが、やっぱ親子丼はねーわｗ そりゃマリアがハインツに恋して結婚したわけではないし、与えられた恩とか関係なく人の気持ちを左右することなんてできないとはいえ、いい年になって訪れた初恋を踏みにじられ、息子に寝取られたハインツが気の毒でならん。さて、子が生まれるのが先か、孫が生まれるのが先かｗ2015/05/31
めめめ
7
コルセットのくだりは歪んだ愛情（性癖？）が感じられてよかった。もっとねっちり書いてくれてもいいのよ。丁寧な心理描写が読ませる。2016/02/03
shushu
7
孤児院から引き取られ歳が倍以上の富豪に嫁ぐヒロインが、という夫への貞節と義理息子への恋心の間で、というまぁ表紙に全てが出てますが、当然どちらも選べず、ということになりますｗｗ。ただそれぞれの関係が、微妙な感じのラストで、このバランスがどこまで続くかわからない、というのが、ちょっと違うかも。やたらコルセットを縛るというのはヒロインを縛りつけたいという夫の願望の表れでしょうか。もうちょっと回収して欲しかったかも。この文庫で読んだなかでは、モノクロページのイラストがマシだった気がする。2014/09/30
蒼１２２８
7
表紙は文句なしに素敵なんだけど、中の挿絵でちょっと首をひねるところがちらほら（眼鏡ハインツはときめいたけど）。でもストーリーはソーニャ文庫の「歪んだ愛」のキャッチコピーにふさわしい、よい歪み具合で堪能しました。結末は大分爛れてますが（笑）コルセットと、主人公の色違いの瞳が印象的に描写されていてうまい。次作も読みたいです。2014/06/14
