内容説明
分断と格差、二重構造を越える横断的な連帯を構想した『サークル村』。彼らは時代の変化のなかでどのような選択を行ったのか。谷川雁、上野英信、そして森崎和江を中心に、その連帯のヴィジョンを探る。
目次
『サークル村』と一九五〇年代の労働運動
第1部 炭鉱労働者のサークル運動(炭鉱のサークルと労働組合;炭鉱労働者の文学サークル運動;炭鉱労働者のうたごえ運動)
第2部 『サークル村』の運動と思想(谷川雁のサークル構想;サークル・ネットワークとしての『サークル村』;全国交流誌と『サークル村』 ほか)
第3部 森崎和江における「交流」の思想(同化型共同性の拒絶―森崎和江における共同体をめぐる問い;森崎和江の女性論―『無名通信』と『第三の性』を軸に;「筑豊」を問い直す―大正闘争後の森崎和江 ほか)
著者等紹介
水溜真由美[ミズタマリマユミ]
1972年大阪府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了(学術博士)。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授。専攻は、日本近現代思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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