• ポイントキャンペーン

『サークル村』と森崎和江―交流と連帯のヴィジョン

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 402,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779507557
  • NDC分類 366.621
  • Cコード C1010

内容説明

分断と格差、二重構造を越える横断的な連帯を構想した『サークル村』。彼らは時代の変化のなかでどのような選択を行ったのか。谷川雁、上野英信、そして森崎和江を中心に、その連帯のヴィジョンを探る。

目次

『サークル村』と一九五〇年代の労働運動
第1部 炭鉱労働者のサークル運動(炭鉱のサークルと労働組合;炭鉱労働者の文学サークル運動;炭鉱労働者のうたごえ運動)
第2部 『サークル村』の運動と思想(谷川雁のサークル構想;サークル・ネットワークとしての『サークル村』;全国交流誌と『サークル村』 ほか)
第3部 森崎和江における「交流」の思想(同化型共同性の拒絶―森崎和江における共同体をめぐる問い;森崎和江の女性論―『無名通信』と『第三の性』を軸に;「筑豊」を問い直す―大正闘争後の森崎和江 ほか)

著者等紹介

水溜真由美[ミズタマリマユミ]
1972年大阪府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了(学術博士)。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授。専攻は、日本近現代思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えんさん(연싼)@読書メーター

1
1950年代に九州で発行された文化誌『サークル村』の勃興から、活動の中心にいた森崎和江の著作から、当時の運動を彼女がどのような眼差しで見ていたのかを読み解く。「労働運動が、この研究の対象である1950年代から衰退していることは事実だが、資本主義システムが存続する限り、団結することは労働者が競争や搾取から身を守る主要な手段であり続ける」とし、その上で『サークル村』が直面した限界は今も変わっていないのでは、という著者の問題関心に感銘を受けた。2016/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6730510
  • ご注意事項