出版社内容情報
《内容》 婦人科腫瘍および分子生物学分野の第一線の執筆陣を新たに迎えての待望の改訂。日常診療に活かされることを第一義としてまとめられた婦人科病理診断の決定版。
《目次》
婦人科腫瘍の臨床病理
改訂第2版
第1章 外陰腫瘍
総論
1：外陰腫瘍の分類
各論
1：上皮性腫瘍と関連病変
1-1：扁平上皮性病変
1-2：腺性病変
2：軟部腫瘍
2-1：良性軟部腫瘍
2-2：悪性軟部肉腫
3：その他の諸種腫瘍
3-1：色素細胞性腫瘍
3-2：リンパ腫，白血病
3-3：卵黄嚢腫瘍，内胚葉洞腫瘍
3-4：Merkel 細胞腫
4：続発性腫瘍
5：腫瘍類似疾患，非腫瘍性疾患
5-1：Pseudoepitheliomatous Hyperplasia
5-2：子宮内膜症
5-3：異所性脱落膜
5-4：エオジン好性肉芽腫
5-5：良性黄色肉芽腫
5-6：疣状黄色腫
5-7：類腱腫
5-8：硬化性脂肪肉芽腫
5-9：結節性筋膜炎
5-10：乳頭腫性母斑
5-11：Crohn 病
5-12：嚢胞
5-13：他の上皮性疾患
第2章 腟腫瘍
総論
1：腟腫瘍の分類
各論
1：上皮性腫瘍と関連病変
1-1：扁平上皮性病変
1-2：腺性病変
1-3：その他の上皮性腫瘍
2：間葉性腫瘍
2-1：平滑筋腫
2-2：横紋筋腫
2-3：平滑筋肉腫
2-4：ブドウ状肉腫
2-5：子宮内膜間質肉腫
2-6：その他の腫瘍
3：上皮，間葉混合腫瘍
3-1：混合腫瘍
3-2：腺肉腫
3-3：悪性中胚葉性混合腫瘍
3-4：滑膜肉腫類似混合腫瘍
4：その他の諸種腫瘍
4-1：色素細胞性母斑
4-2：青色母斑
4-3：悪性黒色腫
4-4：胚細胞性腫瘍
4-5：類腺腫
4-6：絨毛腺腫
4-7：リンパ腫と白血病
5：続発性腫瘍
6：腫瘍類似病変
6-1：Stromal Polyp
6-2：Postoperative Spindle Cell Nodule
6-3：腟円蓋肉芽組織
6-4：卵管脱
6-5：子宮内膜症
6-6：異所性脱落膜
6-7：嚢胞
6-8：微細腺増殖症
6-9：リンパ腫様病変
第3章 絨毛性疾患
総論
1：栄養膜細胞の形態と機能
2：絨毛性疾患の定義と分類
3：侵入奇胎，絨毛癌の化学療法
1：化学療法前後の検査項目
2：侵入奇胎の化学療法
3：絨毛癌の化学療法
4：WHOによる化学療法の選択
5：化学療法の開始前，中，後での留意点
6：寛解後の管理
7：再発例，治療抵抗例に対する治療法
各論
1：胞状奇胎
1-1：全胞状奇胎
1-2：部分胞状奇胎
2：侵入胞状奇胎（侵入奇胎）
3： 絨毛癌
4：PSTT
5：Miscellaneous Trophoblastic Lesions
5-1：過大着床部
5-2：着床部結節
6：未分類絨毛性疾患
7：非妊娠性絨毛癌
1：胚細胞性絨毛癌
2：化生性絨毛癌
第4章 子宮頸部腫瘍
総論
1：組織学的分類と臨床進行期分類
2：子宮頸癌の臨床
1：発生頻度
2：症状
3：診断
4：治療
5：予後
3：子宮頸部の組織構造
1：子宮頸部の組織構造
2：子宮頸部病変の取り扱い
各論
1：上皮性腫瘍と関連病変
1-1：扁平上皮病変
1-2：腺上皮病変
1-3：その他の上皮性病変
2：間葉系腫瘍
2-1：平滑筋腫
2-2：平滑筋肉腫
2-3：内頸管部間質肉腫
2-4：ブドウ状肉腫（胎児性横紋筋肉腫）
2-5：子宮類内膜間質肉腫
2-6：胞巣状軟部肉腫
2-7：その他
3：混合型上皮間葉腫瘍
3-1：腺線維腫
3-2：腺筋腫
3-3：腺肉腫
3-4：癌肉腫（悪性Muller管混合腫瘍：悪性中胚葉性混合腫瘍）
3-5：ウィルムス腫瘍
4：その他の腫瘍
4-1：色素性母斑
4-2：青色母斑
4-3：悪性黒色腫
4-4：悪性リンパ腫，白血病
4-5：胚細胞性腫瘍
5：転移性腫瘍
6：類腫瘍病変
6-1：内頸腺過形成
6-2：嚢胞
6-3：トンネルクラスター
6-4：微小腺過形成
6-5：アリアス－ステラ変化
6-6：中腎管遺残
6-7：中腎管過形成
6-8：線毛細胞化生
6-9：腸上皮化生
6-10：類上皮化生
6-11：内膜症
6-12：異所性脱落膜
6-13：胎盤結節および着床結節
6-14：間質性ポリープ
6-15：術後紡錘細胞結節
6-16：外傷性（離断性）神経腫
6-17：胎児膠組織遺残
6-18：リンパ腫様病変
第5章 子宮体部腫瘍
総論
1：組織学的分類と臨床進行期分類
2：子宮体癌の臨床
1：発生頻度と疫学
2：エストロゲン依存性からみた子宮体癌の２型
3：症状
4：診断
5：治療
6：予後
7：若年子宮体癌
3：子宮内膜の発生と役割および組織構造
各論
1：上皮性腫瘍および関連病変
1-1：子宮内膜増殖症
1-2：子宮内膜異型増殖症
1-3：子宮内膜ポリープ
1-4：子宮内膜癌
2：非上皮性腫瘍
2-1：子宮内膜間質腫瘍
2-2：平滑筋腫瘍
2-3：子宮内膜間質・平滑筋混合腫瘍
2-4：アデノマトイド腫瘍
2-5：他の間葉性腫瘍
3：上皮性間葉性混合腫瘍
3-1：良性
3-2：悪性
4：その他の腫瘍
4-1：性索様腫瘍
4-2：胚細胞型腫瘍
4-3：神経外胚葉性腫瘍
4-4：悪性リンパ腫および白血病
4-5：その他
5：続発性腫瘍
6：腫瘍様病変
6-1：上皮の化生病変および関連病変
6-2：間質性化生および関連病変
6-3：腺筋症
6-4：筋層内上皮性嚢胞
6-5：慢性子宮内膜炎
6-6：リンパ腫様病変
6-7：炎症性偽腫瘍
6-8：その他
第6章 卵巣腫瘍
総論
1：卵巣腫瘍の組織学的分類
2：卵巣の組織構成と発生
3：卵巣腫瘍の臨床進行期分類
4：卵巣癌の診断・治療
1：卵巣癌のスクリーニング
2：卵巣癌に対する手術療法
3：卵巣癌に対する術後化学療法
4：初回治療後のフォローアップについて
5：再発卵巣癌の治療法
各論
1：表層上皮性・間質性腫瘍
1-A：漿液性腫瘍
1-B：粘液性腫瘍
1-C：類内膜腫瘍
1-D：明細胞腫瘍
1-E：移行上皮性腫瘍
1-F：扁平上皮性腫瘍
1-G：混合上皮性腫瘍
1-H：未分化癌
1-I：未分化癌・非小細胞神経内分泌型
2：性索・間質性腫瘍
2-A：顆粒膜・間質細胞腫瘍
2-B：セルトリ・間質細胞腫瘍（アンドロブラストーマ）
2-C：輪状細管を伴う性索腫瘍
2-D：ギナンドロブラストーマ
2-E：分類不能型
2-F：ステロイド（脂質） 細胞腫瘍
3：胚細胞性腫瘍
3-A：未分化胚細胞腫
3-B：卵黄嚢（ヨークサック） 腫瘍（内胚葉洞腫瘍）
3-C：胎芽性癌（胎児性癌）
3-D：多胎芽腫
3-E：絨毛癌
3-F：奇形腫
3-G：混合胚細胞性腫瘍
4：性腺芽腫
5：胚細胞・性索間質性腫瘍，非性腺芽腫型
6：卵巣網の腫瘍
6-A：嚢胞および嚢胞腺腫
6-B：腺癌
7：中皮性腫瘍
7-A：腺腫様腫瘍
7-B：悪性中皮腫
8：起源不明腫瘍および種々の原発腫瘍
8-A：小細胞癌
8-B：ウォルフ管起源と考えられる腫瘍
8-C：類肝細胞癌
8-D：粘液腫
8-E：その他
9：妊娠性絨毛性疾患
10：非特異的軟部腫瘍
11：悪性リンパ腫，白血病，および骨髄腫
11-A：悪性リンパ腫
11-B：白血病
11-C：骨髄腫
12：分類不能腫瘍
13：2次性（転移性）腫瘍
13-A：クルケンベルグ腫瘍
13-B：腸癌および関連悪性腫瘍からの転移
13-C：乳癌からの転移
13-D：その他の悪性腫瘍からの転移
14：類腫瘍病変
14-A：孤在性卵胞嚢胞
14-B：多発性卵胞嚢胞（多嚢胞卵巣疾患，硬化嚢胞性卵巣）
14-C：妊娠性および産褥性大型孤在性黄体化卵胞嚢胞
14-D：黄体化過剰反応（多発性黄体化卵胞嚢胞）
14-E：黄体嚢胞
14-F：妊娠黄体腫
14-G：子宮外妊娠
14-H：間質過形成
14-I：間質性莢膜細胞過形成
14-J：広汎性浮腫
14-K：線維腫症
14-L：子宮内膜症
14-M：嚢胞，分類不能（単純嚢胞）
14-N：炎症性病変
第7章 卵管・広靱帯の腫瘍
1：卵管の腫瘍
1-A：上皮性腫瘍
1-B：混合上皮性・間葉性腫瘍
1-C：間葉性腫瘍
1-D：中皮性腫瘍
1-E：胚細胞性腫瘍
1-F：絨毛性疾患
1-G：リンパ腫
1-H：転移性腫瘍
1-I：類腫瘍病変
2：広靱帯の腫瘍（傍卵巣腫瘍，傍卵管腫瘍）
2-A：上皮性腫瘍
2-B：混合上皮性・間葉性腫瘍
2-C：軟部組織腫瘍
2-D：胚細胞性腫瘍
2-E：その他の腫瘍
2-F：類腫瘍病変
第8章 腹膜・後腹膜腫瘍
1：中皮性腫瘍
1-1：良性腫瘍
1-2：悪性腫瘍
2：中皮下性腫瘍
2-1：良性腫瘍
2-2：悪性腫瘍
3：上皮性腫瘍
3-1：漿液性腫瘍
3-2：粘液性腫瘍
3-3：類内膜腫瘍
3-4：その他
4：腹腔内線維形成性小円形細胞腫瘍
5：播種性腹膜平滑筋腫症
6：胚細胞性腫瘍
7：転移性腫瘍
8：腫瘍類似病変
8-1：中皮増殖症
8-2：腹膜封入嚢胞
8-3：卵管内膜症
8-4：子宮内膜症
8-5：異所性脱落膜
8-6：腹膜線維症
8-7：炎症性変化
8-8：膵臓症
8-9：黒色症
8-10：後腹膜リンパ節病変
第9章 婦人科癌の分子生物学
総論
1：癌細胞における増殖シグナルの自給自足化
2：細胞増殖抑制シグナルへの抵抗性
3：細胞死の回避
4：無限増殖能
5：血管新生能の維持
6：浸潤・転移能の獲得
各論
1：癌のクロナリティー解析
1-1：X染色体の不活化パターンを用いた癌のクロナリティー解析
2：卵巣癌の分子生物学
2-1：家族性卵巣癌
2-2：散発性卵巣癌
3：子宮内膜癌の分子生物学
3-1：内膜癌の臨床像と組織型による分類
3-2：タイプＩ子宮内膜癌の生物学
3-3：子宮内膜癌の発生・進展に伴う遺伝子変化
4：子宮頸癌の分子生物学
4-1：ヒトパピローマウィルス
4-2：子宮頸部前癌病変のクロナリティー解析
4-3：子宮頸部前癌病変の転帰を決定する遺伝子マーカー
4-4：子宮頸癌の発生・進展に伴う遺伝子変化
