原田正純の道―水俣病と闘い続けた医師の生涯

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原田正純の道―水俣病と闘い続けた医師の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620322063
  • NDC分類 493.152
  • Cコード C0036

内容説明

医師の立場から胎児性水俣病を見出し、常に患者の側に立って水俣病を告発し続けた原田正純。企業の利潤追求、国の経済発展の論理と対峙した少数派の闘いの先駆性を、いま原発震災の時代に振り返る。

目次

第1章 水俣病は病という名の殺人だ―水俣病との闘い、その序章(それは動物の異変から始まった;イプセンの戯曲『民衆の敵』に医師のあるべき姿を重ねて ほか)
第2章 おいたちの記―原田正純はこうして原田正純になった(めげない少数派;社会の子 ほか)
第3章 患者の側に立つ「中立」―弱き者に寄り添って五十年(深い笑顔の人;出会うべくして出会った師 ほか)
第4章 権威・権力との闘い―歴史を動かすのは多数派ではない(「水俣病の権威」と紹介されるのが大嫌い;戦いに「笑い」は不可欠 ほか)
第5章 まだ水俣病は終わっていない―負の遺産を後世へ、世界へ伝える(「四捨五入の思想」に徹底抗戦;埋もれた患者はまだまだいる ほか)

著者等紹介

佐高信[サタカマコト]
1945年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済雑誌編集長を経て、現在、評論家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

23
ここにも一人のドン・キホーテがいる。 しかも彼が対峙したのは、産・官・学のスクラムでがっちり守られたチッソという本物の城塞だ。 水俣「病」と言い、「公害」と呼ぶ。 さすがに周到に考え抜かれた呼び名だ。 あたかもどこにも加害者など存在しないかのようだ。 だが、これが本当に病気だろうか? 1959年の時点で、チッソ水俣工場付属病院は工場廃液でネコが病気になることを突きとめていた。 僕には、それ以前が業務上過失致死傷罪、以後は未必の故意による傷害致死傷罪としか思えない。 賠償金だけで済ませられる問題ではない。 2017/04/25

Yasushi Orihara

1
原田さんの名前は知っていたが、本書で初めて生きざま、功績をきちんと理解できた。読みやすい本だ。2013/12/22

hisakodosu

1
水俣学があるのを知らなかった。学問とすることで、原田正純さんの道はつながっていく。辛い現実にもユーモア精神をもって行こうとされているのが印象的でした。2013/10/07

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