内容説明
リンカーンは極悪人、ウィルソンは狂人、ルーズベルトはスパイ、クリントンは破壊者etc.ペリーを鼻であしらっていた江戸幕府。アメリカを怯えさせた大日本帝国。ソ連との片手間の中国との片手間のイギリスとの片手間に、アメリカの喧嘩を買った日本etc.気鋭の憲政史研究者が本当の歴史を明らかにする。
目次
第1章 捏造だらけのアメリカ建国神話―1775~1865
第2章 知られざる日米の蜜月―1839~1908
第3章 世界大戦の勝者はソ連だった―1908~1945
第4章 敗者としてのアメリカ―1945~1960
第5章 冷戦期の“お利口さん”―1960~1990
第6章 アメリカよ、世界を返せ!―1991~2011
著者等紹介
倉山満[クラヤマミツル]
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。1996年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務める。日本近現代史の泰斗でもある鳥海靖教授に師事し、鳥海教授の退任に伴って同大学院を退学。現在は、国士舘大学体育学部・21世紀アジア学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もりやまたけよし
52
歴史の本だけども、あまり史実の根拠になる部分をかいていないので気軽にアメリカの歴史が読める。2020/10/28
出世八五郎
41
三度目のメカラウロコ体験。1stインパクトは渡部昇一、2ndインパクトは陰謀論、3rdインパクトは倉山満。で著者は陰謀論は嫌いで全て資料を元にした見解しか興味ない印象。故に信頼したい。残念なのは参考資料の表示がまったくない。米国の歴史は司馬遼太郎的に出す資料出さない資料を使い分けることで、アメリカ国民をホルホルさせる内容のようだ。歴代大統領にしても報道する情報、しない情報で印象を良くさせている。こうゆうのを知らないと間違った認識しか持ち得ない。ヒットラー語るならウィルソンも同じ俎上に載せなあきまへん。2014/11/04
かまど
36
『日米の歴史を学び直したくなる』 現代日本の存在において、切っても切れない関係にあるアメリカ。 戦後より密接な立場にあるこの国の歴史を知ることはとても重要です。 しかしながら歴史というものは、強者による歪曲で作り上げられるものであるとよくいわれます。 「嘘だらけの」の枕詞にあるように、この一冊には、私たちがアメリカの歴史として学んできた通説を覆す内容がたくさん盛り込まれています。 (つづく)2016/12/03
№9
32
隣国から「歴史問題」とか言われるととたんにオロオロしだす私たち現代日本人。世界はプロバガンダと印象操作に満ちている、だからもっと勉強しましょっとこの本は教えてくれる。あのアメリカさんだってこんなもの。知れば知るほど世界はややこしいなっ、ったくもう( ̄^ ̄)ゞ2013/11/29
さきん
31
アメリカ、日本の外交関係を追った内容。石井ランシング協定を高く評価したり、ウィルソン、クリントン両大統領の外交政策を批判したり、なるほどと思う所が多かった。日本の軍事力は買い被りなところはあると思ったし、さすがにabcd包囲網時にオランダを攻撃すれば何とかなったという考えは無理があると思った。絶頂期に衰退の糸口があるというのはまさにその通りと思った。2018/11/23