西へ!―アメリカ人の太平洋開拓史

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西へ!―アメリカ人の太平洋開拓史

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  • サイズ B6判/ページ数 492p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569603247
  • NDC分類 253.05
  • Cコード C0030

出版社内容情報

  アメリカ大陸を西へ西へ進出していった人々は、太平洋に出会い、さらに西を求めた。本書は、世界帝国を目指す米国の太平洋開拓史だ。  今日の太平洋は、世界最多の人口、世界最大の国土面積、世界最先端の工業、そして世界最強の軍隊を有する国々が向かい合う世界の中心となりつつある。しかし、かつては、極東とアメリカの西のフロンティアの間に拡がる広大な空間に過ぎなかった。本書は、この大海原に乗り出していったアメリカ人の壮大な歴史物語である。 著者は、故・ライシャワー教授に師事した知日派であり、日米関係・北太平洋国際関係史に多大の貢献を成し、また、日米関係にも重要な足跡を残している。1991年には、その貢献に対し、勲三等瑞宝章が授与された。 本書がユニークなのは、アメリカには一貫した太平洋政策があったのではなく、実業家、冒険家、軍人などの成功と失敗の積み重ねが、結果としてアメリカの今日の太平洋での地位を築いたと考えていることだ。 今日、環太平洋文明が唱えられ、太平洋の新しい時代が模索されている。その原点を考える意味で必読の書といえよう。  

内容説明

本書は、壮大な夢を抱いて冒険に出かけた末に、太平洋の交通路を開拓したアメリカ人の物語である。

目次

第1部 あるプロローグ―無慈悲な太平洋
第2部 「栄光あれ!」(1784‐1844)
第3部 海を白く染めて(1844‐1869)
第4部 地球周回(1869‐1914)
第5部 大空の征服(1914‐1941)
第6部 第二次世界大戦と北太平洋 アメリカの新たなフロンティア(1941‐1945)
第7部 アメリカ・地球の新たなカナメか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yagian

2
19世紀半ば南北戦争以前のアメリカは通商国家で、それ以降は大陸国家になったという指摘が新鮮かつ納得できた。たしかに、19世紀半ばまでのアメリカは、綿花の輸出、中国との毛皮の交易、捕鯨などが重要な産業だったが、南北戦争以降、西部の開拓と産業革命を中心として内向きの時代を迎える。マシュー・ペリーの来航は、通商国家としてのアメリカの最後に時期にあたる。明治維新と日本の近代化には、あまりアメリカが深い関わりを持たなかったのは、そのようなアメリカの変化があったのかと気がついた。2016/08/09

2
太平洋の交通路を開拓していく様を描いた著書。実業家・冒険家・海軍軍人・科学者とありとあらゆる人々が太平洋の交易路を度重なる失敗にもめげずに開拓していく様は、いかにもアメリカ的なフロンティ精神に満ち溢れている。日本を始めとする交易地でのネットワークの整備や、より優れた輸送システムの開発が、地域の豊かさに繋がっている(とは言っても、利益の大部分はアメリカに行ってしまうのですが)。アメリカの19世紀後半からの西進を「進歩」としてしか捉えず、先住民や自然の解体にはほとんど触れないのは疑問を持ってしまうのですが。2010/11/18

Hisashi Tokunaga

0
米国は大西洋がヨーロッパの過去を引き摺るのに対し、太平洋こそ西にある、フロンティアである。米国の西に向かう鉄道敷設はその先に中国をインド目指していた・・・海底ケーブルも西へ、そして日本の敗戦こそ、米国にとって日本は存在しない国になり、やっと真のオリエントである中国と向き合うことになるはずであった。ところが!中国は内戦、朝鮮は混乱。ここに米国は西、太平洋の先から疎外される。日本はとりあえずの関係であることが地政学的に証明される。商品、情報、金融のフロンティアを米国は太平洋から目指す国なのだ。

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