出版社内容情報
アメリカ大陸を西へ西へ進出していった人々は、太平洋に出会い、さらに西を求めた。本書は、世界帝国を目指す米国の太平洋開拓史だ。 今日の太平洋は、世界最多の人口、世界最大の国土面積、世界最先端の工業、そして世界最強の軍隊を有する国々が向かい合う世界の中心となりつつある。しかし、かつては、極東とアメリカの西のフロンティアの間に拡がる広大な空間に過ぎなかった。本書は、この大海原に乗り出していったアメリカ人の壮大な歴史物語である。 著者は、故・ライシャワー教授に師事した知日派であり、日米関係・北太平洋国際関係史に多大の貢献を成し、また、日米関係にも重要な足跡を残している。1991年には、その貢献に対し、勲三等瑞宝章が授与された。 本書がユニークなのは、アメリカには一貫した太平洋政策があったのではなく、実業家、冒険家、軍人などの成功と失敗の積み重ねが、結果としてアメリカの今日の太平洋での地位を築いたと考えていることだ。 今日、環太平洋文明が唱えられ、太平洋の新しい時代が模索されている。その原点を考える意味で必読の書といえよう。
内容説明
本書は、壮大な夢を抱いて冒険に出かけた末に、太平洋の交通路を開拓したアメリカ人の物語である。
目次
第1部 あるプロローグ―無慈悲な太平洋
第2部 「栄光あれ!」(1784‐1844)
第3部 海を白く染めて(1844‐1869)
第4部 地球周回(1869‐1914)
第5部 大空の征服(1914‐1941)
第6部 第二次世界大戦と北太平洋 アメリカの新たなフロンティア(1941‐1945)
第7部 アメリカ・地球の新たなカナメか
感想・レビュー
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yagian
の
Hisashi Tokunaga