内容説明
御手洗潔の一声が、事件のすべてをくつがえす!シリーズ書き下ろし最新作。腹を引き裂かれ死んでいた女―しかし逮捕された“容疑者”には決定的な物証と絶対のアリバイ、なにもかも辻褄が合わない…。シリーズ中編「山手の幽霊」を併録。
著者等紹介
島田荘司[シマダソウジ]
昭和23年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。昭和56年に御手洗潔シリーズ第一作『占星術殺人事件』でデビュー。その後数多くの話題作を発表、また、日本人論、死刑問題などについての独自の考察はミステリーの枠組みを越えて幅広い読者の共感を呼んでいる
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感想・レビュー
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雪紫
60
またもタイトルに切り裂きジャック。そして表紙見て思い出したのが、世界一美味しくなさそうなウィンナーが表紙の「学園祭の悪魔」なんですけど。表題作が御手洗の気付きで盛り上がるストレート本格でやるせなさも感じるんだけど、その後の「山手の幽霊」がらしさ溢れるとんでもかつやるせなさ過ぎるせいで霞んでしまうんですけどおぉ!いや、凄い繋げ方なんだけど、石岡くんと丹下警部他は物理的な意味でも良く置いてかれずに付いてけたな(付いてけない!)!全然理解出来ないから途中で図解くれえぇぇ(とりあえず奴は地獄へ逝ってよし!)!!2023/10/03
yumiDON
22
結構御手洗シリーズ後半の作品と知らずに読んでしまった。御手洗さん、相変わらずトリッキーで好きです。今作は2つの中編を収録しており、どちらも不可能犯罪のように見えるのに、いとも簡単に解いていく御手洗さんがすごい。上高地で遺体となった女優を殺した犯人が、犯行時刻には横浜にいた、鉄壁のアリバイ崩しの表題作。もうひとつの「山手の幽霊」の方が好きかな。二つの幽霊話が収束していく様も美しいのだが、横浜の山手という地にとても魅力がわく、情感たっぷりの雰囲気が好きだ。今はあんなにオシャレなのに、歴史を知るのは面白い。2015/04/16
YJ
12
2つのはなし。トリックが絶妙でたまらんですね。上高地の切り裂きジャックの方が印象的。2015/03/01
ウィン
10
タイトルは結構インパクトのあるものであるが、中身は二篇とも結構普通。表題作は御手洗の着眼点が面白かったが、ストーリーはどちらかというと二時間ドラマ的な感じで、それほど面白みはない。御手洗の推理に酔いしれるぐらいのもの。本格ミステリとして言えば「山手の幽霊」の方がそれっぽいかと思う。全く違うと思われる事件が御手洗により一つの事件として繋がれるという過程は面白い。ただちょっと無理があるんじゃないかと感じる部分もあり、少し残念。完全な謎解きに思えるが、実際に実行するとなると、多少は偶然に頼らざるをえないだろう。2010/12/28
とうこ
9
御手洗シリーズ。中編がふたつ。「上高地の切り裂きジャック」では、ひとりで右と左の電話を中継した石岡君が、暫く茫然自失している姿が容易に脳内再生出来て切ない。続く「山手の幽霊」は大分時を遡っていて、占星術殺人事件の後のお話。なので、ふたりが仲良く一緒に行動しているシチュエーションが、もうそれだけで嬉しかった。御手洗さんの人を正確に見抜くところが印象的で、流石だなと思った。2026/01/08




