生と死の自然史―進化を統べる酸素

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  • サイズ B6判/ページ数 560p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784486016571
  • NDC分類 464
  • Cコード C1045

内容説明

なぜ、カンブリア紀に進化の大爆発が起こったのか、なぜ、この世には雄と雌がいるのか、なぜ、人は老いるのか。酸素の視点から、生命進化の道筋、性の存在理由、加齢・老化・病気の意味が解き明かされる。

目次

序―生と死の妙薬
開闢のとき―酸素その起源と重要性
沈黙の年月―微生物進化の三十億年
爆発的進化の導火線―スノーボール・アース、環境変化、そして最初の動物
ボルソーヴァーの大トンボ―酸素と巨大生物の出現
危険な大気―酸素とX線 共通の毒性機構
緑の惑星―日光と光合成の進化
祖先を求めて―酸素出現以前の私たち共通の祖先
ある逆説―ビタミンCと抗酸化剤の多彩な顔
抗酸化マシーン―酸素と暮らす方法さまざま
性と肉体維持の技法―老化現象の進化とトレード・オフ
絶食は不老不死への道?―食物、性、長寿のトライアングル
役割負担へ向かわせるもの―暮らしのペースト両性の必要性
遺伝子と宿命を超えて―老化と疾病の二重スパイ説
生と死と酸素と―進化から見た老化の将来

著者等紹介

レーン,ニック[レーン,ニック][Lane,Nick]
1967年生まれ。ロンドン大学卒業(生化学専攻)。同大学院で臓器移植の基礎となる腎臓の虚血・再灌流傷害の研究をして学位を取得。現在、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの名誉上級研究員をしながらサイエンス・ライターとして、医学を中心に幅広く科学に関する著述に従事。またこの間、医学分野での双方向的マルチメディア開発プロジェクトなど、多彩な活動にもかかわってきている

西田睦[ニシダムツミ]
京都大学農学部卒業。同大学院を経て、琉球大学理学部、福井県立大学生物資源学部に勤務し、東京大学海洋研究所教授。農学博士。水圏の生物をおもな対象とした分子進化生物学の研究を進めている

遠藤圭子[エンドウケイコ]
日本女子大学家政学部卒業。東京大学海洋研究所勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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