内容説明
探索、諜報、暗殺などの破壊活動を役目とする公儀御庭番の菅沼外記。外記は十二代将軍家慶に仕えていたが、凄腕ゆえに老中水野忠邦とその配下の目付鳥居耀蔵から命をねらわれた。水野と鳥居は家慶の進める「天保の改革」を苛酷な庶民弾圧をおこなう悪の改革へと変えている。「二人の横暴を止めよ」―将軍の密命を受け、闇の世界に回り「闇御庭番」となった外記。外記以下七人の闇御庭番と犬一匹対水野・鳥居の暗闘が始まった!シリーズ第一弾。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年、岐阜県に生まれる。法政大学経営学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あかんべ
6
主人公が死んでしまってびっくり。蘇ってもっとびっくり。上様が味方でよかった。2016/11/24
山内正
3
大御所家斉が死に家慶は旧幕臣達を追い落としに掛かる 筆頭は小納戸頭取の石翁が目障りと 屋敷に忍び 肌身離さすに文書を持っていたのを 写し取る! 後日石翁に偽文書を失脚のために使う やがて幕臣の水野忠邦と鳥居耀蔵が目障りになり 鳥居の執政の 文書を探し出し失脚の為動き出す。2018/06/20
庭番うさぎ
1
菅沼外記の新シリーズ。将軍の耳目である本来の御庭番が裏御庭番という扱い。水野と鳥居をいかに懲らしめるか。楽しみ。2012/08/22
三田主水
1
天保の改革の行き過ぎを膺懲するため、将軍直々の下命を受けた御庭番チームが活躍する第一弾。敵が水野に鳥居というのに新味はありませんが、彼らも幕吏ゆえ、殺さず懲らしめるという不可能ミッションがなかなか面白い。2010/12/01