内容説明
世界を震撼させた金融危機はなぜ起こったか?次の震源地はどこだ?数々の修羅場を経験した国際金融のプロが、その要因と背景を解き明かす。
目次
ニクソン・ショックの衝撃―現代経済が“金離れ”したとき
中南米危機にみる累積債務問題の重石―原油が世界をかき回す
プラザ合意の落とし物―強いドルはアメリカの国益?
ブラック・マンデーの悪夢―リスク・マネジメントの始まり
日本のバブル崩壊による痛手―邦銀の凋落がはじまった
ポンド危機で突かれた欧州通貨制度の綻び―ヘッジファンドの台頭と通貨制度の脆弱さ
P&Gなど事故多発…デリバティブズの挫折―金融工学の暴走とリーマン危機への伏線
アジア通貨危機で再び新興国の連鎖破綻―新興国リスクとドル依存体制の限界
ITバブル崩壊の狂騒―「ニュー・エコノミー」という幻想と変貌する金融機関
リーマン危機に連なる“ゲーム”―アメリカ型金融モデルの崩壊
ギリシャ財政不安でユーロ絶体絶命―ユーロ圏の南北問題と問われつづける共同体理念
終わらないフラジャイル・ワールド―次なる震源地はどこだ?
著者等紹介
倉都康行[クラツヤスユキ]
1979年東京大学経済学部卒。旧東京銀行で主にロンドン、香港、東京にて為替、証券、新商品開発、リスク管理業務などに従事。バンカース・トラスト、チェース・マンハッタン銀行のマネージング・ディレクターを経て2001年4月にRPテック(リサーチアンドプライシングテクノロジー)株式会社を設立、代表取締役。日本金融学会会員。産業ファンド投資法人執行役員、セントラル短資FX監査役、マネタリー・アフェアーズ誌編集人などを兼務。2005年まで中央大学経済学研究科大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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