内容説明
やっかいな隣国、韓国に対して、もう一つの隣国、台湾は日本にどんな感情をもっているのでしょう?韓国と同じ条件で日本統治時代を過ごし、韓国人同様かつて日本人であった台湾のおじいちゃん・おばあちゃんたちは日本の過去の行いに対して、肯定的な意見がほとんど。そこにこそ、歴史の真実があると思えてきました。アジアの将来を憂い、日本人を叱咤激励して下さる、台湾日本語族11人の証言集。
目次
1 ABS樹脂製造で世界一の企業「奇美実業」創業者・許文龍さん―植民地統治は悪いこと?そうとは言い切れません
2 元少年工の交流会「台湾高座会」の斗六区会会長・黄茂己さん―寒かった、ひもじかった。少年工の思い出
3 半導体デザイン会社「偉詮電子股〓(ぶん)有限公司」会長・蔡焜燦さん―日本人よ、日本を愛しなさい
4 日本語を愛する台湾人の会「友愛会」名誉会長・陳絢暉さん―「『貴様』の名前は知っていました」誤訳が引き起こした騒動
5 日本海軍出身の台湾人の会「台湾日本海交協会」理事長・葉子成さん―自分の国のために戦って死んだ人たちを敬って何が悪い?
6 『台湾のいもっ子』著者・蔡徳本さん―日本人が知らない、日本が去ったあとの暗黒の台湾
7 グアテマラ共和国にてコーヒー農園経営・郭振純さん―厳しい拷問の末、二十八歳から五十歳までを監獄で過ごす
8 「友愛会」会員・劉心心さん―台湾語、日本語、中国語、英語。色々な言葉を話せるけれど
9 「台湾退役軍人及び遺族協会」理事長・許昭榮さん―元日本兵の台湾人のその後、皆さんは知っていますか
10 翻訳や通訳、貿易仲介などを手がける「総合服務中心」代表・鍾紹雄さん―日本人よ、泰平の眠りから目を覚ませ
著者等紹介
猪股るー[イノマタルー]
1971(昭和46)年、東京生まれ。フリーランスライター。日本語教授法を学び、日本語教師の経験も。1999(平成11)年より韓国の西江大学韓国語教育院にて韓国語を学ぶ。韓国での体験がきっかけで日本の植民地時代に興味を持つ。2004(平成16)年より、日本統治時代を知る台湾の人々を対象とした取材を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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