初陣物語

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初陣物語

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408536149
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

その時、信長十四歳、家康十七歳、元親二十二歳。戦国時代の人々はいかに戦ったのか、歴戦の老武士が若侍たちに語った初陣奇談。

著者等紹介

東郷隆[トウゴウリュウ]
1951年神奈川県横浜市生まれ。国学院大学卒。同大学博物館学研究助手、編集者を経て作家に。’94年に『大砲松』で吉川英治文学新人賞受賞。2004年『狙うて候―銃豪 村田経芳の生涯』で第23回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さら

17
タイトル通り、それぞれの初陣物語です。信長のもあれば、秀吉の明攻めの際かりだされた農民のも有りで、なかなか面白かったです。もう少し私に詳しい歴史の知識があったら、登場する人名にも親しみがもてたかもしれません。2013/04/02

CHRONO

7
戦国期の有名無名取り合わせた9編の初陣戦記。やや硬めの文章だが、30数ページの短編ばかりで読みやすい。学習漫画の龍造寺隆信を読んだところなので、龍造寺配下の物語「修羅の励み」が非常に良かった。「板垣信形の馬」も武田信玄の残虐さを表した戦いとして有名な佐久攻めを舞台に書かれていて、面白い。島津の場定め、松平の銭の保存の話もそれぞれ物語に凄みや現実性を与えているように感じられた。著者、東郷隆先生の古文書や実地調査などで分かった小さな伝承をつなぎ合わせて物語に仕立てる技は絶品で、いつも楽しませてもらっています。2021/06/16

ソババッケ

7
9つの短編からなる、戦国期の初陣に関する物語。「平成24年代表作時代小説」の「高麗討ち」の紹介文で、『「初陣」にかかわる資料を調べで、さほど知られていない侍のそれがきちんと記録されているかと思えば、伊達正宗や豊臣秀吉ほどの有名人でも、何時何処で初陣が行われたのか、はっきりとした記録のないものもある。故人の記録が残るかどうかは、全くの偶然と記録者の気まぐれ、匙加減なのだ、と遅まきながら悟った。』と書いている。作者はその記録の断片を繋ぎ合わせ、物語にしていくことを、楽しんでいるかのようだ。★3.52013/01/15

あかんべ

6
初陣という何か晴れがましい響きそのままの話もあったが、胸にずんときたのは親戚同士で戦うその理由も理不尽な修羅の励み。2012/12/19

mushoku2006

5
当たり前ながら、 初陣が有名な武将の話のような格好の良いものばかりのはずがない。 その辺もきっちりと描いてくれるから、 リアル感があって良かった。 どちらかと言えば、 無名の人の哀しい話の方が胸に迫るものがありました。 ラストの短編のそのまたラストが、 実に身にしみる、良い訓話になっていました。2012/12/23

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