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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
87
「小説宝石」に掲載された2編と書き下ろし3編の連作。罪を犯した女たちの運命の連鎖を、潤いと芯のある文体で綴る。時代小説でよく現れ題材を扱いながら、安直に「終わりよければ」にせず、悪事が悪事を呼び、金が悪人を呼ぶ有様を、冷徹な筆致と、ところどころに現れる季節感を捉えた情景と心象風景で描いている。最後におこう と おツネを登場させるところも、読者の心理を良く掴んでいる。清廉潔白な人物が出て来ない設定が共感を呼ぶ、時代小説にピカレスクなスパイスを加えた佳品。時代小説にまた新しい女流作家が加わった。2014/06/18
ゆみねこ
80
宮本紀子さん、初読み。表題作「雨宿り」の船宿の女主人・おこうが全編に関わるオムニバス短編集。他に、約束・遠回り・真似事・昔日。遠回りと真似事が好きですね。この作家さん、他の作品も読みたいと思います。レビューを載せて下さった読み友さんに感謝!2018/01/14
ぶんこ
72
「雨宿り」を途中まで読み、合わなさそうと一時中断して皆さんの感想を読んでみました。評価の良かった「遠回り」を読んで気に入り最初から読み直し。(おこう)がどの作にも少なからず関わっている5編の短編集。人生の正念場ともいうべき時の対処の仕方を考えさせられる作品でした。大事な周囲の人に、よかれと思って何も話さずにいた事が悪い方へと向かって行った4編と、話した事によって理解が深まり良い方向へ。話さずにやってきとことが、大事な人を思いやってだけに切ない。 2016/08/24
Kei
52
再読のよう、忘れていました。短編かと思いきや、微妙に繋がって、見事に完。処女作とは思えない完成度です。主人公はもとより、周りの登場人物が魅力的で、読ませます。特に、転ばせた婆さまの来し方が哀れで悲しい。あまり著作見かけませんが、読んでみたいです。2020/07/25
秋製
36
時代小説。 「恋ごころ」を通して恋や生き様が不器用やすれ違いなどの生き様が綴られた話。2014/05/05




