内容説明
楡井和樹は恩師・益子の仇である江藤を殺した。しかし、まだ終わっていない。裏切り者であるかつての親友・設楽宏一にこの事実を突きつけなければ、復讐は完結しないのだ。設楽邸に向かった楡井は、設楽の妻、妹、秘書という三人の美女に迎えられる。息子の誕生パーティーだというのに、設楽は急な仕事で書斎にいるという。歓待される楡井だが、肝心の設楽はいつまで経っても姿を見せない。書斎で何が起こっているのか―。石持浅海が放つ、静かなる本格。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。’97年、鮎川哲也編『本格推理(11)』に「暗い箱の中で」が初掲載。2002年『アイルランドの薔薇』でカッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」より本格デビュー。独特な舞台設定と緻密な論理展開に定評がある本格ミステリー作家。現役の会社員でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
159
復讐者が裏切り者に会うのを阻止する?女性達との攻防。中盤だれ気味だったけど最後のオチはよかった。2015/12/03
風眠
88
「復讐なんて、先生は望んでいないよ。」この言葉の解釈の違いによって、恩師を殺された二人の男が手を下すそれぞれの復讐劇。物語の冒頭で、ある程度結末を読者にバラしておいた上で「親友宅での子どもの誕生日パーティー」という場面設定があり、復讐を成し遂げた殺人犯と、親友の妻と妹と秘書の女3人とが繰り広げていく心理戦。そしてなかなか姿を現さない殺人犯の親友である男。分かりそうで分からない会話、その寸止めの絶妙さといったら!まるで会話劇を見ているかのような緊張感が、先へ先へと読ませていく。分量が長すぎないところもいい。2013/12/01
財布にジャック
88
ほぅ~!またまた石持さんに気持ちよく騙されてしまいました。読み終えてみれば、大変石持さんらしい内容でした。登場人物が少なめで、動きも少なめで、ページも少なめなので、あっさりと読み終わってしまったのは非常に残念ですが、決して駄作という訳ではありません。むしろ、こういうのこそ石持さんの得意分野だと、ファンとしては読みながらニヤッとしてしまいました。2013/05/28
みかん🍊
70
恩師を殺した犯人に復讐を遂げた楡井は共に復讐を誓ったが今は平穏な生活を送っている親友の所へ向かう、そこには妻と子供、妹、秘書が子供の誕生日パーティの最中、急な仕事の為書斎に籠もっているという友人設楽は何故か何時までも現れない、女性三人との会話や態度から疑問を持つ楡井。数時間での緊張感、そして想像と違う意外なラスト、先が気になってあっと言う間に読み切れました、面白かったです。2014/07/25
Satomi
67
殺人者と裏切り者、そして3人の美女。ほんの数時間の設楽家での出来事。「おまえは復讐を捨てたのか?」「復讐なんて先生は望んでいないよ」言葉尻を捉えては疑心暗鬼に…。この違和感は…!?!?うんざりするほどの腹の探り合い、騙し合い、心理戦!!凄い凄い凄い~!!!!面白い♪装丁もステキ☆2016/01/07




