内容説明
井嶋杏里は、中学一年の夏に引っ越すことになった。場所は亡き父の実家で祖母が一人暮らす町・芦藁。私立中学からの転校で、なじめない中学の校舎の中、ふと、使われなくなった教室『1‐4』に入った杏里は、市居一真と出会う。杏里の姿をみとめた一真は彼女に絵のモデルになって欲しいと強く思い始めて…。杏里、一真、それぞれの家族や友達との関係、そして二人の友情と成長を描く、あさのあつこ最新作。小学生高学年から。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。「バッテリー」シリーズで野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞。多数の児童文学作品のほかに、時代物、ミステリー、恋愛小説と、幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
38
一年四組の窓から見えるのは、一体何かな?外の景色、舞い散るさくらんぼの花弁、キラキラと光る夏空、プールの水しぶき。ありふれたものかな、友達の心かな、遠い所へ離れたすきなひと・友達の元気な姿かな、それとも未来の自分の姿かな。使われなくなった教室で出会う二人。恋と呼んだら消えて無くなりそうな、淡い、けれど確かな二人だけの繋がり。一年四組の窓は、何だって見せてくれる。あなたが、見たいと望むのなら。あっという間だった二年間。でも、これからもずっと続けていけると思うから。三年生の一年間も、どうぞよろしくね。2012/05/16
ぶんこ
37
「自分を偽らなくても笑い合える。 おしゃべりができる、消耗することなく、むしろ充実して時間を過ごせる相手。 そんな人たちに巡り合えたことは、ものすごく幸せなのだ。」・・・中学生時代に、こんな相手に巡り合えるって、本当に奇跡に近いのでは? ふと、自分は中学生時代には本音で、少数の友人と付き合っていて、大人というか老人になってからの方が、本音は出せなくなってると気付きました。 本音でぶつかり会える青春は貴重ですね。2015/01/14
そのぼん
34
青春真っ盛りの何とも可愛らしいお話でした。最初から最後まで優しい雰囲気だったので、中高生にオススメしたくなる作品でした。2012/11/06
nyanco
32
いじめ、友情、将来の夢…と中学生が出会うであろう様々な問題と、その答え、とやや教科書的で大人から与えるという感じがなきにしもあらずでしたが、初々しい中学生に読んでもらいたい本。使われていない1-4の教室で杏里と一真が出会うシーンは、印象的で流石、あさのさん。杏里の初めての友達・美穂抱えていた問題と杏里との仲直りの過程は、とても良かった。体調不良の祖母の話、母との会話を含め、とても良い話で、ジュニア世代にも解りやすく、心にスッと染み込む話だったように感じます。やっぱり、あさのさん、流石だね。2012/04/18
ピカ
17
再読。かなり前に読んだものだけど、案外覚えてるもんだなあ。嫌なことは嫌だときちんと言えるのが本当の友達。今の友達と本当の友達になれたのはいつだったかもう覚えてないけど、それは本当に幸せなことなんだなと実感した。4人の弾むようなお喋りがリアルで今の学校生活を思い浮かばせる。ラストの1年後の別れを感じる場面は、楽しい生活を送れているだけに余計に考えてしまうこと。笑って卒業はできないかもしれないなあ。キャラもいいけど、心情に共感が尽きない一冊。2014/04/23
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- 和書
- 悔いてのち 光文社文庫




