内容説明
過去の呪縛が現在の幸せを無残に引き裂くのか!?息を潜めて生きるひとりの女性に、連続殺人犯の影が忍び寄る!心の奥がざわつく迫真のサスペンスミステリー。
著者等紹介
水生大海[ミズキヒロミ]
三重県生まれ。2005年『叶っては、いけない』が第1回チュンソフト小説大賞銅賞受賞。2008年『少女たちの羅針盤』(旧題「罪人いずくにか」)で第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞。2009年に同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
111
壮絶な過去を背負いながら生きる主人公朱里。その過去のトラウマにより対人関係も上手くいかないため仕事も恋も失敗だらけ。彼女のまわりで殺人事件が起こり、朱里は警察に疑われる。そしてそれは、過去の事件と繋がっていた。予想しないところから真犯人があらわれるが、少し強引な感じ。そして子どもは育てて初めて深い愛情が生まれると思うので(絶対ではないが)、そこまでする事件の真相は少し違うかなと思う。でも、ワクワクするイヤミス。何よりも意地悪店長のキャラがよかった。2018/08/14
ゆみねこ
91
水生さん、初読み。20年前に誘拐監禁事件の被害者になった女性たち。彼女たちには何の落ち度もないはずなのに、普通に幸せを求めてはいけないのだろうか?朱里を犯人扱いするイヤらしい刑事にむかつき、真犯人の身勝手さに呆れる。2015/06/17
itoko♪
78
初読みの作家さん。朱里と典子、2人に共通した忌まわしい誰にも知られたくない過去。その過去の亡霊につきまとわれ、そして事件が起こり・・。2人が抱えてきたものは本来なら抱えなくてもいいものだけに、胸が抉られるような痛みを感じた。事件の被害者、加害者、それぞれの家族に与えた事件の余波が起こした悲劇の物語だった。ラスト、温かい手の存在に 読み手の私も救われた思いがした。2015/07/29
だんじろー
75
上手い。隠し方が絶妙。情報を小出しにしていく“さじ加減”が憎い。逆恨みと分かっているのに、誰かを憎まなければ生きていけない人が少なくないことも悲しい事実。怒りの矛先が向く方向によって、取り返しの付かない新たな悲劇が幕を開け、そして繰り返されることもしばしば。人間とは、なんと愚かな生き物なのだろう。つくづく痛感させられた銘作。2015/11/23
ナミのママ
69
図書館2ヶ月待ち、初読みの作家さん。どういった作風なのかまったくわからず読み始めたのですが、わかりそうでわからない過去、そこからつながる殺人事件。嫌ぁな感じの刑事、女性だけの職場の人間関係。これは嫌ミスかと、気がついたらどんどん読み進めていました。過去って、どちらの立場にも、周囲にも、いつまでも影響を及ぼすものなんですよね。ーーあまり書くとネタばれになりそうですが。このジャンルが好きなので、掘り出し物を見つけた感じでした。他の作品も読んでみたいけど、他は表紙のイラストがどうもね。2015/07/13




