出版社内容情報
宮木あや子[ミヤギ アヤコ]
著・文・その他
内容説明
「帝国テレビジョン」で働く女たちの日々は、世間の認識とは裏腹に、華やかさから程遠い。倒れるまで奮闘する宣伝部・松国、仕事以外はまるでダメなプロデューサー・脇坂、倦怠に沈む脚本家・大島、刺青持ちのマネージャー・片倉、憧れの人と出会う日を夢見るテレビ誌記者・山浦。ままならないことばかり。それでも私たちはこの仕事が好きだ。五人の切実さが胸に迫る連作短編集。
著者等紹介
宮木あや子[ミヤギアヤコ]
1976年神奈川県生まれ。2006年「花宵道中」で第5回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞と読者賞をW受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
138
『業界の外からは「華やか」と評されることの多いマスコミだが、裏側は泥の沼である』。そんなテレビドラマ制作の裏側を5人の女性視点で5人の”お仕事”から見ていくこの作品。そこには、『華やか』さとは程遠い過酷な現場で今日も日夜働く女性たちの物語が描かれていました。『「や」「め」「た」「い」』という気持ちがよくわかるこの作品。なるほどね、とさまざまな知識を興味深く読み進められるこの作品。『女の幸せって、なんだろう』という思いを背に、それでも忙しい日常に邁進していく、活き活きとした女性の姿が描かれていた作品でした。2026/02/17
アッシュ姉
70
まるで戦場のテレビ業界で働く女性たちの連作短編。宣伝、プロデューサー、脚本家、マネージャー、テレビ誌の記者。昼夜の区別なく休みもままならない激務で恋愛やプライベートを犠牲にしても、好きな仕事に邁進する彼女たちがかっこいい。葛藤しながらも前へと進む彼女たちを丸ごと肯定して全力で応援したくなる。最終章はお約束の野良ルームで今回も楽しかった。婚外恋愛よりクセがなくて、野良女のような下ネタもないので、一番読みやすく面白かった。次は黒真珠とカトマンズを読もう。2019/05/24
papako
55
すごくよかった!帝国テレビに、関わり働く女性たち。みんな健気で必死で可愛くて、とても元気をもらえました。仕事のできないわたしには眩しいな。2022/05/30
ピロ麻呂
53
タイトルでファンタジー系かと思うけど、「帝国テレビ」で働く女性たちを描く連作短編集でした。おもしろい!校閲ガールに続きドラマ化しそうやなぁ。「結婚情報誌の重さは男が責任を負う重さ」笑いました(^^)2018/06/27
ユメ
52
女として生きることは容易くない。女だけが苦労しているなんて言うつもりは毛頭ないけれど、女にしかない苦労があることも事実だと、この作品は残酷なほどリアルに描き出す。結婚、出産、仕事の有無、女のあいだにはいくつもの深い川が横たわるという言葉が鋭く胸に刺さる。私生活を犠牲にして夢だった仕事にしがみつく5人の女たちが心を荒ませる姿に私の胸もひりつき、時折訪れる彼女たちの仕事がすべて報われる瞬間の光に号泣した。けれど、今の私が何より理解できるのは「麻耶は、私たちの希望なの」という言葉で、そのことにまた少し泣いた。2018/10/09




