出版社内容情報
権力におもねることなく市井の暮らしを笑いと嘘で支えた江戸の戯作者たちを生き生きと描き出す。
内容説明
為永春水、恋川春町、式亭三馬、山東京伝など。どこをとっても個性的な江戸の戯作者たちは、娯楽を求める庶民の熱狂的支持を得、笑いと嘘で社会・文化を支えた。権力におもねることなく物語を書いた戯作者たちと、彼らを取り巻くちょっとハミ出た市井の人々の紡ぎ出すドラマを、史実を踏まえて生き生きと描き出す。江戸の空気感たっぷり、粋な井上節が炸裂、痛快。
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934年、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒業。浅草フランス座文芸部員兼進行係を経て、「ひょっこりひょうたん島」などの放送作家として活躍後、文筆業に専念。’72年、『道元の冒険』で岸田戯曲賞、『手鎖心中』で直木賞、’81年、『吉里吉里人』で読売文学賞、日本SF大賞などを受賞。その他、受賞多数。2010年4月9日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ken_sakura
18
面白い。洒落てる♪( ´▽`)十二の短編集。戯作者を戯作したような趣きの物語。為永春水(名前も知らなかった(^^;))、十返舎一九、曲亭馬琴を遠景に十二人の戯作者をその周囲の誰かが語る形式。何人か聞いたことあるような(^◇^;)多分、山田風太郎の八犬伝でと思う。十返舎一九の娘が語る「十返舎一朱」、風呂屋の垢掻きが曲亭馬琴に語る「式亭三馬」、かみさんが語る「唐来参和」が特に好き。明るい話暗い話が混在。柴田錬三郎の眠狂四郎無頼控と木内昇の浮世女房洒落日記を思い出した。おもしろ本棚の先生に薦めて頂いた本、感謝2018/05/20
高橋 (犬塚)裕道
8
星3。面白かったけど、作者の文章のリズムが私と合わないようで少々疲れた。最後の話が一番好き。2020/03/10
fukufuku
4
戯作者という言葉をはじめて意識したのは、井上ひさしの「手鎖心中」を読んだとき。20年以上前。そこから江戸中後期の黄表紙作者たちが気になりだしたけれど、当時の私は歴史物は読むが時代物は読まないタイプだったので、一向に捗らない。そして、この数年やっと時代小説が面白くなってきて、さらには、今年の大河ドラマです。楽しくて仕方がない。さて、本作は13編の短編集。戯作者本人や縁の人が誰かに語る形式となっています。既知の戯作者もそうでなくても面白い。井上氏は自身を昭和の戯作者と自認なさっていたのではないかとも感じます。2025/08/03
まさ影
4
表現とは、表現者とは。そして、笑いとは。2016/09/06
いちⅡ
2
江戸の戯作者を周囲の人が語る。サスペンス要素もありテンポよく、次々と展開。2018/07/26




