出版社内容情報
綺堂の作品群から女たちの数奇な運命を描いた「海賊船」「女魔術師」など初文庫化の貴重な作品5編を収録。
内容説明
突如改易を申し渡され、流浪の身となった武士一家が辿る凄絶な冒険譚「海賊船」、大正期に曲芸団を率いて諸国を旅する美貌の女座長の数奇な運命を綴った表題作など、ほとんどが初文庫化となる傑作七編を収録。
著者等紹介
岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872(明治5)年、元幕臣で英国公使館勤務の岡本純(維新前は敬之助)の長男・敬二として東京高輪に生まれる。幼少より漢詩、英語、演劇の素養を身につけ、19歳で東京日日新聞に入社、ほどなく狂綺堂と号し、劇評の筆を執る。1891年に同紙に小説「高松城」を連載。1939年3月1日没、都立青山霊園に眠る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
95
聞き語りのような不思議な物語でした。2016/05/26
そうたそ
31
★★★☆☆ 岡本綺堂といえば、「半七捕物帳」等のミステリや、怪談が有名だが、このような人情ものも書いていたとは。さすがは岡本綺堂というべき、堅苦しくない平易ながら味わい溢れる文章に、読者を飽きさせないストーリー展開。発表された時代こそ一昔前ではあるが、古さを感じさせない。まさに大衆小説のお手本かのような作品だった。内容的には中編ほどの長さの作品が二作と、後は短編。やはり中編二作は永いだけあって読み応えあり。「海賊船」は何となく森鴎外「山椒大夫」を想起するような内容。起承転結が明確で読みやすい。2016/01/25
酔拳2
27
宮部先生のあやしのあとがきに紹介されていた岡本綺堂先生の作品を読む。短編集。幽霊、怪異に基づく話と思いきや、人の仕業?自分の背徳感?からの怪談か多いかな。最初の海賊船は、人を拐かす海賊が悪いのは当たり前なんだけど、何度も騙させる主人公たちに、もー!だから言ったじゃん!とイラついてしまった。何も言ってないんですけども笑女魔術師はフィクションなのか実話なのかわかりかねる独白でした。2024/04/25
meow3
14
短編集。女性が主人公の話がキャラが魅力的でよかった。「海賊船」のお末の健気さが泣ける。表題作の女座長小虎もすれっからしでも気丈で愛情深く素敵。2018/09/26
Ayah Book
12
古いけれども面白い短編集。初っ端の「海賊船」、若い娘さんたちが海賊にさらわれてしまう展開に仰天。「女魔術師」の凛々しくも悲しい恋の行方も素晴らしかった。2019/01/23




