内容説明
深川の蕎麦屋「やぶ浪」のあるじ浪介は、北町奉行から十手を預かる身だ。賊の似面を描かせた絵師の才蔵は、目を瞠る腕前で、評判は上がるばかり。ところが、その顔から憂いの陰が消えることはなかった。浪介と女房のおぎんは、才蔵が家族と離れ離れになったいきさつを聞き、ひと肌脱ぐことを思いつく―(表題作)。温かな余韻が残るシリーズ第二弾。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学大学院中退。草創期の幻想文学会に参加。’87年『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。その後、ブランクを経て、’97年『百鬼譚の夜』で本格デビュー。幻想小説からホラー、ミステリー、時代小説まで、幅広いジャンルで、独創的な作品を発表し続け、俳句や翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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瀧ながれ
14
狙って集めたものなのか、「家族からはぐれて一人になった」者が蕎麦屋「やぶ浪」にやってくるエピソードが並んで、結末が幸せでも現状維持でも、どの短編も切なくてやるせない。がんばんなよーとか、よかったなーとか、紙面に(心で)涙声をかけながら読み終えました。これからも頼みます、浪介さん!2014/11/09
Kira
8
図書館本。シリーズ第二弾。収録された三話のいずれも人情味あふれるいい話で、読後はほっこりした。特に「さだめ水」のラストシーンには目頭が熱くなって、読んでいた通勤電車の中で困った。 2018/07/13
mikipon
8
のどか屋シリーズよりも、さらに穏やかな展開。事件が起こっても血生臭くないし、お店も今の所無事に繁盛しているし・・・蕎麦屋だと料理のバリエーションがこれから苦しくならないかちょっと心配だけど。2014/10/02
あかんべ
6
のどか屋と雰囲気が似ている。ドラマチックな展開がないのも同じ。定食を食べている気分。それはそれでいいのかもしれないが、たまには真っ赤に唐辛子が効いた地獄そばが食べたくなる。2014/07/08
ふみえ
3
お涙ちょうだいな雰囲気満々でしたが、娯楽の時代物ではOKです。最近暑さも増してきたので、蕎麦は良いですね。茗荷の玉子とじはこの夏に作ってみたい一品です。2013/06/07




