内容説明
大都会パリをあてどなくさまようマルテ。「見る」ことを学ぼうと、街路の風景やそこに暮らす人々を観察するうち、その思考は故郷での奇妙な出来事や、歴史的人物の人生の中を飛び回り…短い断章を積み重ねて描き出される詩人の苦悩と再生の物語。ドイツ文学の傑作。
著者等紹介
リルケ,ライナー・マリア[リルケ,ライナーマリア] [Rilke,Rainer Maria]
1875‐1926。ドイツ語圏を代表する詩人。オーストリア=ハンガリー帝国領のプラハに生まれる。幼少の頃から詩を書き始め、18歳で初の詩集を出版。プラハ大学、ミュンヘン大学などで文学や美術を学び、立て続けに詩集を発表した。1901年には彫刻家ロダンの弟子クララと結婚し、翌年に『ロダン論』執筆のためにパリ滞在。その後ヨーロッパ各地を転々としながら見聞を深め、1910年に自伝的な長篇小説『マルテの手記』を出版。第一次世界大戦勃発に伴い、自身も徴兵されウィーンで戦争資料室に勤務したが、まもなく除隊
松永美穂[マツナガミホ]
東京大学大学院人文社会研究科博士課程満期単位取得。早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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