内容説明
ここ、絶対におかしい。小学四年生の日比乃翔太は、越してきた家を前に不安でならなかった。山麓を拓いて造成された広い宅地に建つのは、なぜかその一軒だけ。両親と姉は気にも留めなかったが、夜、妹のもとにアレはやって来た。家族を守るため、翔太は家にまつわる忌まわしい秘密を探り始める。そこで出会ったのは、前の住人である少女が綴った恐ろしい日記だった…。たたみかける恐怖。仕掛けられた数々の伏線。三津田マジック、ここにあり。
著者等紹介
三津田信三[ミツダシンゾウ]
編集者を経て、2001年に『ホラー作家の棲む家』でデビュー。本格ミステリーとホラーを融合させた独自の作風で、着実にファン層を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アッシュ姉
73
うん、怖くなかった。どちらかというと楽しかった。『禍家』は結構怖かったんだけど、わたしも麻痺してきたのか?賢い翔太と勇敢な幸平、二人の少年の友情に和んで、恐怖が半減してしまったのかも。ラストは好みでにんまり。読みにくい印象もある三津田さんだけど、家シリーズは読みやすいので追いかけつつ、死相学探偵も読んでみたい。2019/09/18
あも
58
デビュー作中において三津田氏自身が「ホラーは短編に限る」と語っていたが、それを証明するような作。父の仕事の都合で奈良の一軒家に引っ越してきた翔太の家族。恐ろしい事が起きる場所への第六感が働く彼は小学生ながらこの家の異様さに恐怖し、新しくできた友人の幸平と家のことを調べ始める。山に棲む者。家の中に見える黒い人影。狂った老婆。2人の幼い友情には胸が熱くなったものの、長さが冗長さを生みこわ…あー…こ、…あー。と気分が上がりきらず。とはいえ最終的には割とえげつなく全く救われないラストに安心。胸がほっこりしました。2017/08/13
NAO
57
この本も怖かった。とくに最後、羊のハネタ・・・うゎ~です。2017/01/19
眠る山猫屋
50
怖い話なのに、少年ふたりは清々しい。彼らのおかげで物語の厚みが増してます。家族を脅かす存在の曖昧さもリアル。実際(見たことないけど)怖いものって、解らないから怖いんだろうし。影響を受けてしまった人々の怖さ、過去からの日記を書いた人々の行く末、怖い点は盛りだくさん。ちょっと詰め込み過ぎかもね(苦笑)。2010/05/05
🎈newみなみ🎈
41
刀城言耶シリーズ以外では初の三津田さん。語り手が小学生なこともあり、圧倒的に読みやすかった。引っ越した家とその周りで次々と怪異が起こっていくお話で、途中の以前、その家に住んでいた少女の日記も恐怖を煽ってくる。扇婆と希美の所はハラハラドキドキな感じでまだ耐えられたが、最後のヒヒノたちの正体が分かってからは、怖すぎて鳥肌が止まらなくなった。そしてラスト1文の破壊力。これからどうなるのかと想像するとさらに怖いくなる。刀城言耶シリーズも制覇したいけど、他の三津田さんホラーも、もっと読みたくなった。2019/06/09




