分裂分析的地図作成法

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分裂分析的地図作成法

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  • サイズ A5判/ページ数 450p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784314008143
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1010

出版社内容情報

ドゥルーズとの共著「アンチ・オイディプス」などの作品で現代思想界のスターとなったガタリの思考の集積的結晶。
地球規模の情報化の時代,人びとの主体性はどのように生産されているのか。いま求められる人間と環境との新しい関係とは何か。精神分析を,構造主義を,実存主義を批判しつつガタリが提示する「異質生成」の理論とは――

内容説明

ドゥルーズとの共著において、ガタリは決して第二バイオリンを弾いていたのではない。独自の思想家ガタリが、多数の図版を用いて自らの思想体系を一挙に披露する待望の「理論編」。夢・文学・建築・演劇・写真・絵画といった多様な領域を扱う「応用編」。いまこそ、フェリックス・ガタリが真にその全貌をあらわす。

目次

第1章 分析的地図作成法
第2章 記号的エネルギー論
第3章 アジャンスマンのサイクル―第一の包括的アプローチ
第4章 準拠と共立性―第二のアプローチ
第5章 流れの区域
第6章 門の区域
第7章 世界の区域
第8章 言表作用的な再帰
存在と意味のリトルネロ―A・Dの夢の分析
リトルネロと実存的情動
ジュネ再発見
建築の言表作用
ヴィトキェヴィッチの演劇における倫理的・美学的リトルネロ
田原桂一の顔貌機械
『街路のなかの亀裂』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

6
「当時フロイトとフリースの往復書簡を読み返し、この奇妙な同性愛関係について自問していた」時期の夢の連想から「心の奥底で重要な位置を占めるのはジル・ドゥルーズの名前」とノロケてきてごちそうさま。全体的に独自用語が暴走する書の基調は、データバンクや情報通信の機械状システムと人間が混ざり合って知識の表面的な民主化およびそれにも関わらず排他主義や人種主義が進行する現状の分析と、人間の自然言語以外にも情報コードや記号配列の内容が物理的身体的エネルギーへ転換可能だと示す、総合理論の構築。意味不明な図を沢山鑑賞できる。2022/09/26

大ふへん者

4
要再読。超難解、日本語でおk。という感想だが随所で私自身とかなり似た発想があったので面白かった。2014/05/04

ルンブマ

2
ガタリの『分裂分析的地図作成法』は、「頑張り」のログ化の重要性を説いていると思う。ある方法によって、その頑張りを(ジャコモ・バッラのあの犬の軌跡を更に増やしていくように)ログ化していくと、自己を超・肯定するような、ひとつの御守りが完成する。その御守り作成法を、超複雑に述べている。その作成法の読解には、(フロイトとラカンはもちろんのことではあるが)トータルセリエリズムに関する知識があると結構読みやすくなる。2024/03/26

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