出版社内容情報
ポップ・アートのハードコア!ハミルトン、リキテンスタイン、ウォーホル、リヒター、ルシェ、5人の現代美術家が到達した表現のコア
内容説明
ハミルトン、リクテンスタイン、ウォーホール、リヒター、ルシェー―5人のポップ・アーティスト第一世代の表現の核にあるのは何か?アメリカを代表する批評家が描き出す、現代美術の到達点。ポップアートのハードコア!
目次
イメージ=人間(ホモ・イマーゴ)
1 リチャード・ハミルトン、または表的なイメージ
2 ロイ・リクテンスタイン、または紋切型のイメージ
3 アンディ・ウォーホール、または損耗したイメージ
4 ゲアハルト・リヒター、またはフォトジェニックなイメージ
5 エド・ルシェー、または澄まし顔のイメージ
ポップというテスト
著者等紹介
フォスター,ハル[フォスター,ハル] [Foster,Hal]
プリンストン大学教授。『アート・イン・アメリカ』誌編集部、コーネル大学教授などを経て1991年から現職。批評理論誌『オクトーバーOctober』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イシザル
6
ハミルトン リクテンスタイン ウォーホールは、面白く読めたが リヒター ルシェーは、やっぱちょっと理解の遠いとこにおられる。2017/12/07
takao
3
ふむ2020/02/22
brian.fabu
1
ポップにおける主体性についての本。という理解。ある種下位、上位の折衷的な表現行うポップの両義的な主体性がテーマ。 ポップに携わったアーティストは、ポピュラーカルチャーへの追従か、若しくは批判をしているのか、と言った二者択一で語れないということ。ポストモダン批評の反省を、ポップのアーティストにも適用しているんだと思う。 絵画に対して引目を感じながらも擬態的に絵画を多元化した、という見方は他の美術史にも影響を与えるんだろうか、これが思った感想です。2020/02/16
わだ りゅうた
0
5人のポップアーティストを考察する一冊だった。各章のタイトルでそれぞれを一言で表しており、それらがよかった。彼らを比較的に論じ、「ポップ」の中で何をどのように描いたのか、もしくは態度をとったのか、後半に行くにつれタイトルで表記された言葉が持ちられる。個人的に興味深かったのはリヒターで、「ポップ」に属されるとは考えてもみなかった。 抽象的になってしまうが、ポップの作品にはどうも「毒」があるように見える。大衆文化の大量消費に潜む「毒」を表現しているように思う。2024/04/05