海を渡った人類の遥かな歴史―名もなき古代の海洋民はいかに航海したのか

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309252834
  • NDC分類 557.02
  • Cコード C0044

内容説明

原始、祖先たちはなぜ舟をつくり、なぜ海に乗りだしたのか。遺跡も文献もほとんど残されていない太古以来の人間と海の物語。東南アジア、地中海、インド洋、北大西洋、アラスカから南米の太平洋海域…斬新な視点から、知られざる壮大な歴史を発掘する。

目次

祖先はなぜ海へ乗り出したのか
「砂堆や浅瀬は明らかにされた」
太平洋を越えて(スンダとサフル―アボリジニの航海;「海上に散らした蝶の翅」;島々のパターン)
ポセイドンの海(絶え間なく移動する世界;材木とメック石)
モンスーンの世界(エリュトゥラー海;「交通の要衡」;「われらは雲のような帆を高く張り」)
北方の荒海(祖先たちの海景;「嵐は船尾に氷の羽となって降る」)
太平洋を西に見て(アリューシャン列島「海は非常に高くなる」;ワタリガラスが魚を放つ;炎の海とダイオウショウジョウガイ)

著者等紹介

フェイガン,ブライアン[フェイガン,ブライアン] [Fagan,Brian]
イギリス生まれ。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校の人類学名誉教授。アフリカでフィールドワークに取り組み、初期の人類や法医考古学など多くのテーマの著書がある。気候変動と人間社会の関係についての著名な研究家のひとり

東郷えりか[トウゴウエリカ]
上智大学外国語学部フランス語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

23
大航海時代より、はるか以前の航海はどうであったか 日本神話にも、海民の影響はかなりあるので興味深かった2018/04/04

りー

10
「船首では群青色の波が泡立ち、船が進むにつれ大声で力強く歌を歌った。」―ホメロス/オデュッセイア―。ポリネシアの航海術は、口唱で陸の形や星の出る方向などを暗記することから始まる。同じく、ホロメスが書き残した物語には、エーゲ海の航海術が歌い込まれている。様々な航海の足跡を追う本。ホクレア号の挑戦、中国からアフリカへの旅を成し遂げた鄭和、古代エーゲ海、西と東を繋いだダウ船、レイフ・エリクソンの“ヴィンランド”発見、海獣の皮でつくった船に乗るアウレト族の航海。陸とは違う視点で世界を見ている気分になりました。 2019/10/03

ぼのまり

9
世界中の人々の船、航海の歴史を集めた1冊。地域性、文化の違いにより、作られる船の形状も全く異なることがよくわかり、興味深い1冊でした。陸を見ながらの航海術、そして星などのわずかな情報を頼りに大海原へ漕ぎ出した人類の祖先に尊敬と感謝をしなければいけないな。2013/09/01

yooou

5
☆☆☆★★ 世界観が遠すぎて理解できないところだらけだった。残念。全然集中できず。2017/04/23

sintach

4
人は何故、地に満ちているのだろうか。それが知りたくて本書を手に取った。南極大陸を除く殆どの土地の上に、人はその痕跡を残している。空を飛べない生き物がこんなにも多くの土地に生きているのが、以前から不思議だった。本書は、地球上のそれぞれの海域で、人が海へ漕ぎ出した、その謎に迫っていく。何を材料に船を造ったのか、何を頼りに航海したのか、人を海へと駆り立てた動機は何か…。それにしても、読み進めるのに偉く苦労した。地理とかが得意な人は、こういうのもスラスラ読んじゃうのかなあ。2013/12/23

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